お米は、私たち日本人には欠かせない主食です。
日本での稲作の歴史は、縄文時代後期の土器から稲の種籾の跡が発見されたことから
約3500年の稲作文化が続いていることがわかりました。
この3500年の稲作文化の間、いろいろな品種改良が進められましたが、最も品種改良が進んだのは戦後です。
その後たくさんの品種が出回り、私たちの食生活は豊かになりました。
中でもコシヒカリは、そのモチモチとした粘りと甘さで多くの日本人に根強い人気を誇る品種です。
しかし、本来私たち日本人が食べていたお米はコシヒカリのような食味のお米ではなく
あっさりしたお米であるミナミニシキやササニシキだったのではないかと考えます。
そしてこの二つの品種は、アレルギーにも効果的であることがわかってきています。
私たち日本人が本来日常に食べてきたお米があっさり系であると考える理由は二つあります。
まず一つ目は、江戸時代の人が一日に5合のお米(穀物)を食べていたという記録が残っている点です。
現代の食生活においては、一日三食の主食をお米にしても、成人で1.5合~2合ほどではないでしょうか。
あっさりとしたお米でないと、一日5合も食べれません。
「雨にも負けず」で有名な宮沢賢治も、その詩の中で「一日に玄米4合と…」と記しています。
昔の日本人は、粘り気が少なくあっさりしたうるち系のお米を食べてきました。
あっさりしているからもりもり食べられる。体に無理のない優しいお米です。
二つ目は、コシヒカリであっても、農薬や肥料を使用せずに自然栽培で育て
さらに自家採種を続けていくとあっさりしたお米に変化してゆくという点です。
つまり、昔ながらの自然栽培で育てれば、
あっさりしたお米になっていくのが自然体のお米だと感じています。
私たちが現在お薦めしているあっさり系のお米は2種類あります。
【ミナミニシキ】と【ササニシキ】です。
ササニシキをはじめとするうるち系のお米は、でんぷん質『アミロース』の量が
もち米の要素をある程度持つコシヒカリなどよりも多めに含まれています。
お米のアミロースは多ければ多いほど糖度が低く、程よい硬さ・あっさりした食味になる性質があります。
つまり、モチモチしたお米の品種改良は、粘り・硬さ・甘みにこだわり
いかにアミロースを減らすか、という点がポイントとなってきます。
このアミロースを減らすため、コシヒカリ系統の中には「低アミロース米」を目指して
品種改良がなされたものもあるようです。そしてこのようなモチモチ系のお米を食べることで
アレルギー症状を訴える人も増えているようです。いわゆる米アレルギーです。
米アレルギーのタイプにもよりますが、特定のでんぷん質がアレルゲンとなっている場合においては
ササニシキをはじめとした品種がアレルギーを起こしにくいことが分かっています。
ササニシキとミナミニシキは、どちらも甘味や粘りを追求したお米ではなく
昔ながらのあっさり系のお米なのですが
あえて違いを付けるならば【ミナミニシキ】の方がよりあっさり感があります。
長期間、この2種類のお米を食べ続けると徐々に違いが分かってきます。
ササニシキは、コシヒカリ系のお米よりは胃に負担無くあっさりと食べることができます。
ミナミニシキは、さらにササニシキよりもあっさりしており
少し粘りが必要と感じる人には物足りないかもしれませんが
体にスッと入ってくる感覚があります。
味や食べやすさに関しては、人の好みがありますので
自分の体に合った体が喜ぶお米を探すのが宜しいかと思います。
【ササニシキ】も【ミナミニシキ】も、昔ながらのあっさりしたお米の特徴を持ちますので
私どもは、本来日本人が食べてきたお米だと捉えています。
そして、私たちがお届けしているお米は、全て無農薬・無肥料の自然栽培米ですので
小さなお子様やご年配の方でも、安心してお召し上がりいただけます。
Tags: ササニシキ、ミナミニシキ、自然栽培米
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 08:58 / 食味を知る!伝統のお米コメント&トラックバック(0)