日本には「気」という言葉がよく使用されています。
天気、空気、元気、気合、気持ち、陽気、陰気、気まぐれ、気品とたくさんあります。
言霊を調べている方がおり、その方曰く
「き」という言葉には
「エネルギー」という意味があると言います。
これほど日本語に「気」という文字が入るのは、
日本の先人たちは、
目に見えないエネルギーを大事にしていたのではないでしょうか?
私は、1970年代生まれですが、
学校では「気」という漢字を習いました。
しかし、1945年日本が敗戦する前までは
「氣」という漢字を使用していたようです。
終戦後に
「氣」を旧字体とし「気」に変換されたようです。
2つの漢字「氣」と「気」の違いを見て
何か感じることがありますでしょうか?
約1300年前に書かれた万葉集において、
日本は「言霊の幸(さき)はふ国」と表現しているように
言葉には何かしらのエネルギーを感じていたのだと思います。
「き」の言霊は”エネルギー”を意味し
先人たちが、「氣」という文字を
数々の日本語に取り込みました。
しかし、1945年に敗戦後
「氣」は「気」へと変えられました。
そこには、大きな意味が含まれているのではないでしょうか?
「気」という感じは
「气(きがまえ)」に「メ」と書きます。
「メ」という文字には「〆る(しめる)」という意味があり
つまり
「気」は、エネルギーを外に「出さない」ようにするための文字です。
では、
「氣」を見てみると
「气(きがまえ)」に「米」と書きます。
「米」は「八方に広がる」という意味を持ちます。
つまり
「氣」は、エネルギーが「八方に広がる」という文字です。
日本の先人たちは、自分が持つ「氣」は、
自分より八方に広がるという事を感じていたのではないでしょうか?
私達の米食文化は、
約3500年と言われています。
(もっと長いと言われている説もあります)
日本人は、米と共に生きてきた民族です。
「氣」に「米」を入れたのは
先人たちが、
主食のお米に秘められているエネルギーを感じ取っていたからではないでしょうか?
また
お米は稲からできますよね。
「いね」は「命の根(いのちのね)」という語源から
来ているとも言われています。
お米を食べることは
体に「氣」を取り込み、命を養うという意味があったと考えられます。
1945年の終戦後に
「氣」が「気」に変えられました。
それと同時に
日本には小麦が入ってきてパン食やパスタが増えてきました。
日本人の一人当たりのお米の消費量を見てみると
戦後は、食料不足となりましたが
お米の消費量は
1962年(昭和37年)に一人当たり118.3kg/年(1カ月当たり約10kg消費)をピークとして、
その後、洋食の普及と同時に下降しています。
平成18年では、一人当たり61kg/年の消費となっていますが
平成27年の資料では、一人当たり53kg/年とさらに減少しています。
(資料:公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構)
私達日本人は、
これまで他の文化を柔軟に取り入れて融合してきました。
パン食やパスタも良いかと思います。
体が食べたいと思う時は食べても良いと思います。
しかし、それと同時に
本来、私達には約3500年続く米食文化があり
先人はお米から「氣」を養い命を育んできたことも知っておくと良いと思います。
今回は、氣と気の違いに関してお伝えいたしました。
先人が使用していた「氣」から学ぶ大事なことは、
・食べ物も「氣」に影響しているということ
・私達自身が持つ氣(エネルギー)は八方に広がっているということ
自分の氣の持ち方で
自分だけでなく人にも影響を与えることとなります。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 11:00 / なぜササニシキ・旭など伝統のお米コメント&トラックバック(0)