自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店

イセヒカリはなぜ体に良いのか?自然栽培でさらに安心安全のイセヒカリに

更新日:2023年10月5日 公開日:2021年1月15日

升に入った松本自然栽培米

自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。

日本には食用のうるち米の品種数が824ほどあると言われています(令和元年度産農林水産省データ)。

その中で「イセヒカリ」という品種をご存じでしょうか?

1989年に伊勢神宮の神田で発見されたお米です。

神様が植えたお米と称され10年ほど世に出回っていませんでしたが2000年に入ると、作付け面積が徐々に増えてきました。

しかし、いまだ認知度は低いお米です。
お米屋さんでも見かけることはほとんどありません。

理由としては以下が考えられるでしょう。

・食味が硬質であっさりしていて現代の主流品種コシヒカリの食味とは異なるから
・登録品種・推奨品種ではなく市場で流通していないから。

しかし、イセヒカリの誕生には奇跡と神秘の背景があり、食味も良く、健康に良いといわれていますがその理由を探ります。

イセヒカリの誕生について

神宮神田

伊勢神宮のそばには神様に奉納するためのお米を作る御神田があります。
「神宮神田」と呼ばれる田んぼです。

1989年、神田ではコシヒカリを栽培していましたが、その年に2度台風に見舞われ稲のほとんどが倒伏してしましました。

そのような中、奇跡的に倒れず2株の稲が並んで生き残っていました

これが後に「イセヒカリ」となる稲です。

生き残った2株を種取りして栽培したところコシヒカリとは全く違う特性を持った稲に成長したのです。

この点に注目した農家により翌年からは試験栽培が始まりました。
そして1996年に、「イセヒカリ」と名付けられたのです。

イセヒカリのイセは「伊勢」ヒカリはコシヒカリの「ヒカリ」にちなんでいます。

現在もなお伊勢神宮ではイセヒカリを御神饌(ごしんせん:神様に献上する供物)として奉納しています。

イセヒカリの特徴とは!?

松本自然栽培米の稲穂

イセヒカリは、1989年の台風の時に現れたコシヒカリの突然変異種です。

そして面白いのが、コシヒカリとは異なる特性を持っています。

・多収で病気に強い
・稈(かん:稲の茎)が太く短いので倒伏しにくい
・硬質であっさりした食味

コシヒカリの突然変異で生まれたイセヒカリですがコシヒカリとは対照的な特徴を持っているんですね。

特に食味に関しては、アミロース値が高いと言われ、実際に食べてみるとコシヒカリよりも硬質であっさりしています。

イセヒカリのあっさりは体に良い?

大森さんインタビュー

お米は主にアミロースとアミロペクチンという成分でできておりそれぞれの含有量でお米の食味は変わります。

アミロースが多い⇒硬質であっさり
アミロペクチンが多い⇒粘りが強い

つまり、コシヒカリなどのお米はアミロペクチンが多く、イセヒカリはアミロースが多いお米なんですね。

現代で美味しいとされるお米はアミロペクチンの多いモチモチしたお米ですが、最近では、イセヒカリのようなアミロース値の高いお米が健康に良いともいわれています。

アミロースが多く含まれるお米は構造上ブドウ糖の分解に時間がかかります。
したがって、コシヒカリなどに比べ糖の吸収がゆるやかなのです。

つまり、アミロースを多く含んだお米は、血糖値の上昇を緩やかにでき、体に負担を与えないので、糖尿病の食事療法にも提供できるとして期待が高まっているのです。

イセヒカリを自然栽培で育てる米農家達

イセヒカリ米農家

市場に出回ることが少ないイセヒカリですが、現在では徐々に全国各地で栽培されています。

農薬を使った慣行栽培が主流となっている現代農業において、このイセヒカリを無農薬・無肥料の自然栽培で育てている米農家さん達がいます。

どの農家さんもご縁があってこのイセヒカリを栽培するようになったようです。

農家さんによっては、イセヒカリを作り出したきっかけが、伊勢神宮の宮司さんから頂いたイセヒカリの種籾で栽培してみないかと声を掛けて頂いたとか、病院の療養食として要望されたからという方もおられます。

この神聖な名前の稲を昔ながらの無農薬・無肥料で育ててお届けしたいと考えております。

イセヒカリを選んで育てている理由とは!?

熊本県南阿蘇で小面積ですが自然栽培米イセヒカリを作る大森博さんにも食味に関してお話頂きました。

コシヒカリから分かれたお米ですが、食味の特性は全く逆と言っていいほどです。

イセヒカリの食味の特徴

イセヒカリは、コシヒカリの突然変異種ですが、台風に打ち勝って倒伏しなかっただけあり、力強い稲です。

そして、食味においても、硬質であり、力強さを感じるお米です。

元来、稲(いね)とは、「いのちのね」であり、私たちの命を養っている食べ物です。どうぞ自然栽培で育ったイセヒカリを命の糧とされて下さい。

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Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 15:55 / 食味を知る!伝統のお米コメント&トラックバック(0)

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