多くの人が、
宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」をご覧になられたことがあるかと思います。
漫画を映画化されたのか1984年ですが、
この世界観には感心します。
宮崎駿監督の持つ自然感は、
「となりのトトロ」も「千と千尋の神隠し」等、他の作品においても垣間見れますね。
風の谷のナウシカにおいては
腐海という独特の生態系を持つ森がでてきます。
そこには、巨大な菌類のような樹木が茂り
まるで原生林のような深い森となっています。
そこには、蟲(むし)と呼ばれる生物が生息し
王の蟲とかいて、王蟲(オーム)がナウシカには中心的に出てきますね。
腐海の植物の見た目は、まるで菌類です。
(腐海の植物は胞子によって増えるとあったので菌類と同じですね。)
この腐海の特徴は、「瘴気」と呼ばれる毒性の空気を放出する特性があります。
腐海の中の蟲は、外部から侵入してきた者が、蟲に危害を加えると
森にすむあらゆる蟲が一斉に襲いかかるという攻撃性もあります。
瘴気を発し、蟲が棲む腐海は、人間には忌み嫌われる存在ですが
ナウシカは旅を進めていくうちに
実は、腐海の役割は浄化作用という事に気づきます。
汚染された土や物質から毒素を排出するために
土を浄化し、有害物質を空気中に排出し、無毒化された物質が土に返るという仕組みです。
この宮崎駿監督の世界観すごいと思います。
自然栽培・自然農法における世界観と似ています。
私達は、作物に虫が発生するのは
その作物が不自然なものなので
虫や微生物が分解して、無毒化して土に返している捉えています。
例えば、余分な窒素肥料を入れてしまうと
その作物に亜硝酸態窒素が増えてしまい、
人間の体に良くないよということで虫が発生し、分解しているのだと捉えています。
文明が発達して
私達は、作物を命の宿る食べ物というより
見た目が良く、栄養素を含む食べ物となり、
農薬や化学肥料が広まってきました。
でも食べ物の本質は、命を頂くということだと思っています。
その食べ物がどのような命を宿しているのか。
自然栽培や自然農法の世界では
土壌生態系を重視します。
土壌に住む微生物や生物を重要視した栽培をすると
土壌に住む命が豊かになり
そこに育つ作物も生命力が強くなると感じています。
風の谷のナウシカは、30年ほど前に映画化されていますが
そこに描かれている自然感は、
まさに自然栽培・自然農法と同じ自然感だと感じています。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 13:05 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)