2021年2月28日
アレルギーには、いろいろな種類があります。
食べ物に関するアレルギーもあれば、猫アレルギーといった動物に対してのアレルギー、花粉症を起こす花粉アレルギー。
私たちの体は、身の回りに存在するあらゆる物質に対し、何らかのアレルギー反応を起こす傾向にあります。
しかし昔は、アレルギーを患う人はほとんどいなかったと言われています。
アレルギー疾患が増えた背景には、住環境や食生活、大気汚染など生活環境の変化があるといわれ、最近では日本人の主食である「お米アレルギー」の人も増えていると言われています。
食べ物アレルギーの原因は「タンパク質」が関係していると言われています。
食べ物に含まれるタンパク質を分解できない、あるいは、タンパク質を体が異常物質と捉え反応することが原因だと考えられているのです。
お米アレルギーの原因には、このタンパク質の他に「残留農薬・デンプン質」が考えられています。
農薬使用の栽培において、化学肥料や農薬は通常日光や微生物の働きで分解されますが、分解されずに残った一部、つまり残留農薬がお米に含まれるタンパク質と結合し、異常なタンパク質を含んだお米を作り出します。
このお米を食べた体は、異常なタンパク質から体を守ろうと反応、つまりアレルギー反応を引き起こしてしまうのです。
お米には、2つの種類があります。
うるち米ともち米です。
うるち米ともち米、ともにデンプン質を含んでいますが、それぞれ異なった成分のデンプン質を含んでいます。
うるち米は「アミロース」、もち米は「アミロペクチン」というデンプン質です。
現代では、もちもちした粘りと甘さのあるお米が好まれています。コシヒカリがその代表例です。このようなもっちり系のお米のほとんどの品種には、もち米のデンプン質「アミロペクチン」が含まれていますが、このアミロペクチンが、アレルギーの原因ではないかといわれているのです。
お米に含まれるデンプン質「アミロペクチン」はなぜアレルギーを起こすのか、なぜ「アミロース」は起こしにくいと考えられているのかというと、「デンプンの構造の違い」が関係しています。
アミロペクチンの分子は、網目のように複雑につながっています。この構造が、お米に含まれる一部のタンパク質を強く包んでいます。
この「タンパク質を強く包むアミロペクチン」を分解するには酵素が必要ですが、現代人の中には、酵素の力が弱い人がいます。
アミロペクチンを分解できなければ、タンパク質も分解できません。体はこれを「異常なタンパク質」と捉え、アレルギー反応を引き起こすのです。
一方アミロースは一続きの単純な構造なので、酵素の力が弱い人でも分解でき、包まれていたタンパク質もアミノ酸となって体に吸収されるのでアレルギー反応が起こらないのです。
つまり、アミロース値が高いお米ほど、お米アレルギーが起こりにくいということです。
お米アレルギーには「残留農薬・デンプン質」が原因であることが分かりました。
お米アレルギーの負担を減らすには、残留農薬がなく、うるち米に含まれるアミロース値の高いお米が有効なのです。
無農薬・無肥料の自然栽培で育てられたお米には、残留農薬の危険性は限りなく低いと言えます。アミロース値の高いお米の代表例には、東北の銘柄米ササニシキが挙げられるでしょう。
自然栽培米ササニシキには「アレルギーの子どもでも安心です」といった感想が寄せられています。
今後もさらに、アレルギー疾患を抱える人でも安心して食べられる主食となることが期待されます。
Tags: 自然栽培、無農薬、ササニシキ、アレルギー、デンプン、アミロース
Posted by 自然栽培米ササニシキ-日本に残したい伝統のお米専門店-農家直送通販サイト at 00:58 / なぜササニシキなど伝統のお米コメント&トラックバック(0)