こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
アレルギーには、いろいろな種類があります。
食べ物に関するアレルギーもあれば、猫アレルギーといった動物に対してのアレルギー、花粉症を起こす花粉アレルギー。
現代では、身の回りに存在する物質に対し、何らかのアレルギー反応を起こす人が増えています。
しかし昔は、アレルギーを患う人はほとんどいなかったと言われています。
アレルギー疾患が増えた背景には、大気汚染、水質汚染、食品添加物や食生活の変化、衛生過ぎる環境などがあるとされ、最近では日本人の主食であるお米に対してもアレルギーを示す人が増えていると言われています。
食べ物アレルギーの原因は「タンパク質」が関係していると言われています。
食べ物に含まれるタンパク質を分解できない、あるいは、タンパク質を体が異常物質と捉え反応することが原因だと考えられているのです。
お米アレルギーの原因には、このタンパク質の他に残留農薬、デンプン質が考えられています。
農薬使用の栽培において、化学肥料や農薬は通常日光や微生物の働きで分解されますが、分解されずに残った一部、つまり残留した化学物質がお米に含まれるタンパク質と結合し、異常なタンパク質を含んだお米を作り出すと言われています。
このお米を食べた体は、異常なタンパク質から体を守ろうと反応、つまりアレルギー反応を引き起こしてしまうのです。
お米には、2つの種類があります。
うるち米ともち米です。
うるち米ともち米、ともにデンプン質を含んでいますが、それぞれ異なった成分のデンプン質を含んでいます。
主には、うるち米は「アミロース」、もち米は「アミロペクチン」というデンプン質です。
現代では、もちもちした粘りと甘さのあるお米が好まれています。コシヒカリがその代表例です。このようなもっちり系のお米のほとんどの品種には、もち米のデンプン質「アミロペクチン」が多く含まれていますが、このアミロペクチンが、アレルギーの原因の一つではないかといわれています。
お米に含まれるデンプン質「アミロペクチン」はなぜアレルギーを起こすのか、なぜ「アミロース」は起こしにくいと考えられているのかというと、「デンプンの構造の違い」が関係しています。
アミロペクチンの分子は、網目のように複雑につながっています。この構造が、お米に含まれる一部のタンパク質を強く包んでいます。
この「タンパク質を強く包むアミロペクチン」を分解するには酵素が必要ですが、現代人の中には、酵素の力が弱い人がいます。
アミロペクチンを分解できなければ、タンパク質も分解できません。体はこれを「異常なタンパク質」と捉え、アレルギー反応を引き起こすのです。
一方アミロースは一続きの単純な構造なので、酵素の力が弱い人でも分解でき、包まれていたタンパク質もアミノ酸となって体に吸収されるのでアレルギー反応が起こらないのです。
つまり、アミロース値が高いあっさりしたお米ほど、お米アレルギーが起こりにくいということです。
お米アレルギーの原因は、一般には明確にはされておりませんが、タンパク質や残留農薬、デンプン質が原因であると考えられます。
お米アレルギーの負担を減らすには、残留農薬がなく、アミロース値の高いあっさりしたお米を選ばれると良いかと思います。
無農薬・無肥料の自然栽培で育てられたお米には、残留農薬の危険性は限りなく低いと言えます。
また、アミロース値の高いお米の代表例には、ササニシキやミナミニシキ、朝日や亀の尾など昔のお米の品種が挙げられるでしょう。
つまり、お米を選択する際の考え方として、昔の日本人が食べていたお米に近いものを選ばれれると良いかと思います。
自然栽培米ササニシキやミナミニシキには「アレルギーの子どもでも安心です」といった感想が寄せられています。
今後もさらに、アレルギー疾患を抱える人でも安心して食べられる自然栽培米が広がるように活動をしていきます。
Tags: 自然栽培、無農薬、ササニシキ、アレルギー、デンプン、アミロース
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 00:58 / なぜササニシキ・旭など伝統のお米コメント&トラックバック(0)