自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店

人の違う自然栽培米作りを続ける自分軸|熊本県南阿蘇 大森博

更新日:2022年11月5日 公開日:2022年10月24日

大森博さん

こんにちは!ナチュラルスタイルの井田敦之です。

自然栽培に取り組む人は、全体のわずか0.0数パーセント、1000人に1人から1万人に1人ぐらいの割合といわれています。 つまり、 周りの人と違うことをしてきた人達です。

周りと違うことをすると、良くも悪くも目立ってしまいます。「出る杭は打たれる」と言うように、特に日本人は周りと違うことをして目立つことを恐れる傾向にあります。良くいえば協調性が強いといえますが、その反面、個性的な自分の道を歩みにくいともいえるでしょう。

熊本県南阿蘇で自然栽培米ササニシキやイセヒカリを作る大森さんは、今年で自然栽培歴10年目を迎えます。しかし、始めた当初は周囲から理解を得られないなど、辛い思いをしてきたそうです。

今回は大森さんに、人と違うことをし続けられた自分の軸の保ち方について伺いました。

自然栽培に取り組む人の割合

大森自然栽培米

現代では広く一般的に、農薬・肥料を使用する慣行栽培が行われています。

農薬や肥料は、戦後急速に普及しました。しかしその後、環境汚染や食の健康被害が日本社会に大きな影響を与えたことがきっかけで有機農業の必要性が高まり、実践する農家が増えました。

有機農業は化学肥料や農薬を使用せず、有機肥料(生物由来の有機物が原料の肥料)で作物を育てる農法ですが、現在の日本の農業に占める割合はわずか約0.5%だといわれています。

そして、有機肥料を含んだ一切の肥料と農薬を使用しない自然栽培は、個人的な推測ですが有機農業の10分の1程度と推測しており、現在実践している農家は1000人に1人から1万人に1人の割合だと考えています。

環境や人の体に優しいといわれている有機農業や自然栽培が普及しない理由の一つが、慣行栽培よりも非効率であることです。

農薬や肥料が浸透した土壌を自然の状態に戻すのには長い年月がかかるうえに、自然の状態に戻るまで虫や病気が蔓延しやすくなります。均一品質・大量生産が求められる現代において有機農業や自然栽培は全く非効率な農法です。

したがって、有機農業や自然栽培だけで生計を立てることは非常に難しく、継続して実践できる農家さんは少ない現状にあるのです。

参考:有機農業をめぐる事情
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kazyu/r01_5/attach/pdf/index-8.pdf

自然栽培をするきっかけとなった経験

田んぼの前に立つ大森さん

大森さんは20歳代の頃、波乗りを楽しんでいたそうですが、当時は環境保全に対して興味はなく、平気でタバコのポイ捨てをしていたそうです。

しかし、波乗りをしていた周りの先輩たちからポイ捨てについて厳しく指摘されたことがきっかけで、環境への意識が高まりました。

それまで当たり前のように身の回りにあった自然環境を大切にしたい気持ちが芽生え、海や自然への敬意を持つようになったといいます。

この経験が根本になり、ごく自然な流れで無農薬・無肥料という自然に負荷を与えない農業に取り組むこととなったのです。

人と違うことをする勇気

大森博さん

日本人は周りの目を気にする傾向があり、良い意味で協調性は優れていますが、人と違う事をする事は勇気がいります。昔の村社会に「村八分」という言葉があるように、同調圧力が強い傾向にあります。

農業においても例外ではなく、大森さんにとって99.5%の人が農薬を使用する中、無農薬で栽培を続けることは非常に勇気のいることでした。

周りに逆行しているが故に南阿蘇に引っ越ししてきた当初は不仲になる事もあったそうです。また、自然栽培を始めた当初はお米が綺麗に出来なく結果が伴わないために悔しい思いをしてきました。

しかし、途中で自然栽培をやめようと思ったことはなく、自然栽培の素晴らしさを理解してくれる人がきっと現れると信じて邁進してきました。今年で南阿蘇での農業は10年目を迎えましたが、周りの方達と良い関係を築かさせて頂いていると仰っていました。

大森さんは、自然に敬意を払い生きていくという自分軸を保って、自然栽培に取り組んでいます。揺るぎない信念の強さと、周りの方と良い関係を築いていこうとする柔らかさが入り混じっているように見えますね。

人と違う自然栽培米作り
自分軸の保ち方

最後に:人と違う自分軸を大切にするとは

大森さん曰く、 「自分の理念やポリシーを大事にしていると、いずれ分かってくれる人も出てくるだろうと信じて農業を続けています」と。

人は誰しも、周囲の人に嫌われたくないと思う面がありますよね、私もです(笑)。 しかし、自分の生き方・考え方を周りに合わせて生きることは、 自分自身を尊重していないのかもしれません。

日本人は協調性の感性が強い国だと思います。しかし、それは、右にならえで周りと同じ事を強いて、はみ出る人をバッシングするのではなく、お互いの役割が違うよねと個性を認め合って協調していくことが大事だと思うのです。

自分軸を大切にする人は、周りの人の考え方も大事にします。

自然界を見ると、それぞれの動植物の個性・役割は異なるのに絶妙なバランスを保っています。まさにその協調です。

自然栽培は、自他の尊重・相互理解・共存共栄という、自然界の仕組みのそのもののように感じます。

それを実践するためには、大森さんのように、しっかりした自分軸の土台を持つことが大切なのだと気付かされます。

⇒大森さんの自然栽培米ササニシキ・イセヒカリはこちらから!

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