自然栽培は、とても難しい栽培です。
多くの手間をかけても収量は低いので
それだけで生計を立てるのには相当な覚悟が必要でしょう。
したがって、
自然栽培を始めるのには
それなりの動機やきっかけがあるものです。
「体に優しい作物を作りたい」
「環境に優しい農業をしたい」
多くは
農薬の危険性を懸念したことがきっかけとなっていますが
実際に農薬の危険性を身をもって実感したという人は少ないのではないでしょうか。
<目次>
昔から米所として栄えた
熊本県玉名市で、無農薬・無肥料の
自然栽培米あきまさりを作る
野田秀明さんは今年で自然栽培歴8年目(2020年時点)です。
玉名を流れる一級河川
菊池川の清らかな水を田んぼに使い
除草剤も一切使わず
自家採種を続けてきた種籾でお米を作り続けてきました。
自然栽培では、多様な生き物が
益虫となり田んぼを守ってくれるので
ウンカの被害も拡大せず
生命力のあふれる自然栽培米をお届けしています。
そんな野田さんが
自然栽培に取り組むきっかけとなったのは
自分自身に起こったある重大な出来事でした。
野田さんは、自然栽培を始める前は
慣行栽培でお米を作られていました。
何の疑問を抱くことなく使用していた農薬ですが
ある日田んぼの中でどじょうが死んでいるのを見て
農薬に対する認識が変わりました。
その後、農薬散布中に
野田さん自身が農薬中毒にかかってしまいました。
その時は、意識が朦朧とし生死を彷徨ったといいます。
野田さんは、このままではいけないと思い
無農薬の栽培に取り組むことに。
その後、無肥料に切り替え
自然栽培の道を歩み始めましたのです。
自然栽培をはじめたころは虫が発生しました。
しかしこうもりの大群がたちまち
その虫を食べてくれるのを目の当たりにして
野田さんは自然の偉大さを実感したと言います。
自然の力で稲が育てられて、また守られていると感心しました。
自然栽培にしてからは
野田さんのお米をずっと食べていた
お客様から「美味しくなった」
との声をいただくようになったといいます。
自然栽培を始めてから
自分が本当に求めていたお米作りにたどり着くことができ
これからも
食べる人の体が喜ぶお米を届けてゆきたい
と野田さんは願っています。
農薬被害の経験から無農薬栽培へ
自然栽培米作りのきっかけとは?
農薬の危険性は多くの方が懸念しているところです。
その中で実際に農薬被害にあったという野田さんのような農家は、あまり表にはでてこない稀有な存在といえます。
野田さんは自分の身をもってその危険性を感じたからこそ
人の健康を願う想いは強く、その想いはあきまさりに詰まっているのです。
野田さんのこれからの活躍にますます期待をしたいと思います。
Tags: 自然栽培、無農薬、あきまさり、農薬被害、健康
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 01:05 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)