最近では、あまり聞かなくなった
ササニシキとは、一体どのような品種なのかをまとめてみました。
ササニシキは、1953年(昭和28年)に宮城県古川農業試験場で誕生しました。
病気に強く収量を多くする目的で
母:ハツニシキ、父:ササシグレの子として誕生し、
1963年(昭和38年)より作付が開始されました。
系統図引用:Wikipedia ササニシキより
食感は、コシヒカリと比較すると粘りが少なくあっさりとしております。
アミロース含量が多いために相対的あっさり感じるわけです。
本来、日本食は、おかずの素材の味を引き立たせる料理が多いので
ササニシキのようなあっさりとした、お米の存在を強く主張しないお米が好まれていました。
現在でも、高級和食店や寿司店でも使用されているようです。
今は、自然栽培米ではササニシキも見直されてきましたが
一般の流通しているお米ではあまり聞かなくなったのではないでしょうか?
しかし、実は、
病気に強く、収量の多いお米として生産量が増え
1990年(平成2年)には、コシヒカリに次ぐ全国の作付第2位まで拡大したそうです。
ところが、3年後の
1993年(平成5年)の大冷害で冷害に弱く、
倒れやすいという弱点が明らかになったことで全国での生産量が減り 徐々に衰退していったそうです。
現在では作付量は第15位以下と少量作られているだけなんですね。
全国の米作付面積の1%程度とも言われています。
ササニシキが減少して行った理由は、下記と言われています。
1.冷害に弱く、倒れやすい
2.お米の消費者が粘りや甘味を好む方が増えてきた
生産量が減少して行ったササニシキですが
徐々に最近、健康を意識される方や自然栽培の世界でも見直されていますね。
コシヒカリなど、粘りの強いお米に比べて、
アミロースを多く含んでいるため、食後の血糖値の上昇が穏やかになるようです。
糖尿病の恐れのある方や、アトピーの方の間で見直されている品種のようです。
ササニシキ系のお米は、食べた後に体への負担は少ないように感じます。
粘りがあるお米は、少し重く、胃に負担を感じますが
ササニシキ系のお米は、スッと体に入ってくれる感覚を楽しめるかと思います。
昔からある日本食に合うお米
それがササニシキの特徴だと思います。
Tags: ササニシキ
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 11:18 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)