小さい頃は、裸足で遊んだ記憶がありますが
最近は、裸足で土に触れるのは、田植えの手伝いの時くらいです。
自然栽培米を作られている方で
毎年苗床の準備を熊本大学生とされている方がいますが
その時は裸足でみんな田んぼに入るのですね。
裸足で自然栽培の水田に入ると
何だか癒される気がして、いつも気持ちがいいな~と感じています。
裸足で畑の上を歩くこともありますが
痛い、痛いと言って歩いたとしてもやっぱり気持ちがいい・・・
何故気持ちがいいのかなと疑問に思っていましたが
「ここ50年の間にうつ病や学習障害などの患者数が増えてきているのは、人が土に触れなくなったことが原因だ」という研究が発表がされました。
私の周りの自然栽培農家さんも
生活にすごく裕福だというわけではないかもしれないけど
幸せを感じて生きている方がほとんどです。
上記の研究では
何故自然の中で暮らす人たちが幸せを感じるのか?を調査しましたが
土壌の微生物が人間の精神に良い影響を与えていることが分かったようです。
土壌には1g約100億個体もの微生物がいると言われています。
その中で注目されたのが
Mycobacterium vaccae
土の中に普通にいる微生物のようで
いわゆる、ばい菌として扱われていましたが、
この微生物が人の精神に良い影響を与えることが分かったようです。
マウスの実験によると
Mycobacterium vaccae が体内に入ると
脳内でサイトカインが上昇することが分かったようです。
サイトカインは、免疫システムの細胞から分泌される神経伝達物質であり
セロトニンとの働きとも関係しているようです。
セロトニンとは、人間の精神面に大きな影響を与えて
心身の安定や心の安らぎに関わる「幸せホルモン」とも呼ばれている物質ですね。
現在では、土にはばい菌がたくさんいるとか
家に返ったら汚れた手を石鹸で洗いなさいとか言います。
除菌=クリーンというイメージを持っているかと思います。
確かに、昔の土と今の土では、異なることがあるかもしれませんが
菌を殺すより菌と共生するというのが本来のあり方だろうと思います。
人間の体は60兆個の細胞でできていますが
人間の体内にいる微生物は、約600兆個体と言われています。
もちろん微生物のサイズは小さいですが、
個体数で見ると多く、
人間と微生物は体内ですでに共生しているのです。
子どもも大人も
土遊びをしていろいろな菌が体に入ってくることはとても大事なのです。
人間は、自然と共鳴していて
自然にいる微生物達と共存をして生きるのが自然のあり方かもしれません。
そのため
土に触れて遊ぶと何だか癒されるように感じるのは
私達の体はすでに体に良い事を分かっているのだろうと思います。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 10:25 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)