栽培期間中、農薬を一切使用しない無農薬栽培と言われたものや
農薬や肥料も使用しない自然栽培等と
安心安全な食を求める際にその栽培方法をよく聞いた方が良いかもしれません。
安心安全な食というのは
人間が食べても安心安全な食。
人間が食べて不安な食とは、そこに不自然な物質が入っているから。
不自然な物質は、大体が1890年頃明治時代に西洋から入ってきています。
そのため200年ほど前にあった食べ物が
本来の食べ物と言えるだろうと思います。
200年前も行っていた不自然な物質を使わずに栽培された食べ物は
人間の体にも良いと言えるでしょう。
環境に良い栽培方法で作れた食べ物は、
人間の体にも良いと言えると思います。
自然環境と人間の体の共通の要因として微生物があるかと思います。
私達、自然栽培米を広げる者たちが
農薬を使用しない理由は、
農業者の体に悪いだけでなく
土壌を殺してしまうからです。
土壌を殺すというのは、土壌微生物を殺してしまうからなのです。
下のイラストは、
火山が噴火した後の冷えた岩石状態から土壌ができるまでの流れです。
出典:土壌はどうやってできる?jssspnkanto.web.fc2.com/170/Shitajiki.pdf
裸地状態の岩石が雨風のような風化作用や
岩石の隙間に入った水の膨張収縮によって、徐々に破砕されていきます。
それだけでは、砂なのですが
そこに栄養状態が少なくても生きれるコケ・地衣類が入り込み
徐々に有機物が加わっていきます。
コケ・地衣類が栄養素を作ると同時に微生物も集まりだし
枯死した植物の有機物を分解して、土壌を徐々に豊かにしていきます。
その後、
一年生植物や多年生植物入ってきて、土壌がドンドンと豊かになり
植物相や動物相も豊かになってくるわけです。
これが自然の循環なのです。
ポイントは、自然の段階に応じた有機物があって、
微生物の働きによって豊かになっているということです。
人間の体内を見てみても
人間の体内の細胞数は、60兆個といわれていますが、
人間の腸内細菌は
約500-1000兆個いると言われています。
私達は、微生物に消化の手伝いをしてもらったり
栄養素を作ってもらったり、ウィスルから守ってくれたりと共存をしているわけです。
自然も私たち人間も微生物の働きにより
物質が循環し、豊かさを増し、健康状態になっています。
それが自然の理ですので
農薬を使用するというのは、
土壌微生物たちを殺してしまうので
土壌の豊かさとは別の方向に向かってしまうことを意味します。
農薬や化学肥料が西洋から入ってきてから
窒素、リン、カリのような栄養素重視思考となりましたが、
本来は、土壌の成り立ちから分かる様に
微生物重視思考です。
微生物という視点で物を見てみると
また違った考え方がみえてくるのかもしれません。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 08:39 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)