村田自然栽培米ササニシキ・ヒノヒカリでは、
安心安全なお米をお届けするために
農薬・肥料を一切使用していない自然栽培米をお届けしております。
無農薬米というのは、よく聞かれるようになりましたが、
無農薬にするというのは、米農家さんにとって非常に大きな挑戦なのです。
稲の食害としては
ウンカの被害があります。
セジロウンカ、トビイロウンカ、ヒメトビウンカの三種類のウンカがいますが、
稲の被害で関わるのはセジロウンカ、トビイロウンカです。
特にトビイロウンカによる坪枯れの被害は一度は、目にしたことがあると思います。
収穫間近の9月末頃
下のような田んぼを見たことがありますでしょうか?
全く収穫できない状態となります。
歴史に残っている下記大飢饉は、このウンカの被害が影響していると言われています。
1731年の享保の大飢饉
1833年の天保の大飢饉
小さなウンカが見えますでしょうか?
また、アブラムシと同様に排泄物がすすを付けたようになっています。
ウンカの被害を受けてしまうと
大きく収量を減らしてしまうために
無農薬で栽培するという事は、米農家さんにとっては大きな挑戦なのです。
農薬を使わないという強い信念がないと
その一歩は踏めないのです。
これまで自然農法をされてきた方とお話をすると
農薬や肥料を使っていて、ピタッと無農薬・無肥料にしても
始めの3年くらいは大変なようです。
病気も起こるし食害もあるし、収量が摂れないようです。
これまで施していた農薬や肥料が土壌に残っていますので
それを吸収してできた作物は、毒素を含んでいるために
自然界の微生物や虫たちが分解しているのだろうと言われています。
多くの自然農法家さんが言われるのが
5年ほど無農薬栽培を続ければ、収量が落ち着いてくると言われます。
※もちろんこれまでの農薬や肥料の使用歴などにより異なると思いますが。
そして、
なぜか病害虫の発生も少なくなるという不思議な現象に入っていきます。
下の写真は、2005年に携帯で撮った写真ですので
少し見にくいかもしれませんが、熊本県の自然農法家さんの田んぼの写真です。
2005年のウンカの大被害の際に、
無農薬・無肥料で自然栽培していた米農家さんの田んぼは、
ウンカの被害に全く受けませんでした。
手前はウンカの被害を受けていますが、
奥の緑色の田んぼは、自然栽培をしていた農家さんの田んぼです。
まるで境界線があるかのようです。
自然界を見てみると
作物を全滅させるほど病害虫が発生するという事はありません。
よっぽど、不自然なものがそこにないと
自然界は分解して土に返そうとしません。
農薬や肥料を使用しない
自然と調和した作物こそが
実は長い目で見れば安定した収量を得れるのかもしれません。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 23:21 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)