私たちが普段食べているお米には、たくさんの品種があります。
中でも、コシヒカリは、もちもちとした食感と粘りが特徴の誰もが知る品種です。
そのほかにも、ヒノヒカリやひとめぼれなどもよく知られています。
これらの品種は昔、安定的に良い食味、粘り、甘みを実現するために
品種改良されて生まれたものです。
現代では、コシヒカリをベースとした品種に甘味と粘りのあり多くの日本人に食べられています。
そのため、現在栽培されているお米の品種には、ほとんどコシヒカリ系の遺伝子が含まれています。
しかし、私たちがお届けしているササニシキ・ミナミニシキは
コシヒカリ系の遺伝子が含まれていないお米なのです。
本来の日本人が食べていたあっさりとした味が特徴のササニシキ・ミナミニシキをご紹介します。
日本人が本来日常に食べてきたお米は
ササニシキ・ミナミニシキのようなあっさりとした食味のお米でした。
その理由の一つは、江戸時代の人が一日に5合のお米(穀物)を食べていたという点です。
あっさりとしたお米でないと、一日5合も食べれません。
「雨にも負けず」で有名な宮沢賢治も、その詩の中で「一日に玄米4合と…」と記しています。
昔のあっさりしたお米を食べていたのでしょう。
もう一つの理由は、コシヒカリであっても、農薬や肥料を使用せずに自然栽培で育て
さらに自家採種を続けていくとあっさりしたお米に変化してゆくという点です。
つまり、昔ながらの自然栽培で育てれば、
あっさりしたお米になっていくのが自然体のお米だと感じています。
二つの系譜にも、コシヒカリの遺伝子は含まれていません。
出生地を見ると、ササニシキは東北生まれ、ミナミニシキは九州生まれです。
ただ九州でも一部、ササニシキを栽培している自然栽培米農家さんがおられます。
そのような方は、自家採種を続けて、その土地にあったササニシキを作られています。
ササニシキ・ミナミニシキは、コシヒカリ系の遺伝子を含まないあっさりした食味です。
どちらも甘味や粘りを追求したお米ではなく、昔ながらのあっさり系のお米なのですが
あえて違いを付けるならば【ミナミニシキ】の方がよりあっさり感があります。
長い間この2種類のお米を食べ続けると徐々に違いが分かってきます。
ササニシキは、コシヒカリ系のお米よりは胃に負担無くあっさりと食べることができます。
ミナミニシキは、さらにササニシキよりもあっさりしており
少し粘りが必要と感じる人には物足りないかもしれませんが
体にスッと入ってくる感覚があります。
味や食べやすさに関しては、人の好みがありますので
自分の体に合った体が喜ぶお米を探すのが宜しいかと思います。
【ミナミニシキ】も【ササニシキ】も
昔ながらのあっさりしたお米の特徴を持ちますので
私どもは、本来日本人が食べてきたお米だと捉えています。
ササニシキ・ミナミニシキは、あっさりとした食味です。
粘りもないので調味料を含んでもべたつかず、さらっとした食感は失われません。
そのため、ササニシキ・ミナミニシキを好んで使う寿司職人も多く存在し
一般家庭よりも未だ根強い人気を誇っています。
ササニシキ・ミナミニシキは、甘みも控えめですので、丼ものなどにも合います。
おかずの味をより引き立てる食味で、胃もたれもしません。
そのため私たちは、お子様にこそ食べて頂きたいお米だと思っています。
そして、そのお米は食べた人の体に喜ばれるのかどうか。
私どもはその価値観を大事にして
農薬も肥料も使用しない自然栽培米を届けていきたいと思っています。
Tags: ササニシキ、ミナミニシキ、おかず
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 16:40 / 食味を知る!伝統のお米コメント&トラックバック(0)