無農薬米は高いのか、安いのか?
無農薬米とは、
「栽培期間中、農薬一切不使用で栽培されたお米」と表示する必要があります。
私どもは、稲作は、一年中栽培期間だと捉えておりますので
一年中農薬は使用しない栽培となっております。
村田自然栽培米では、
農薬も肥料も10年以上使用していない田んぼを選んで
4年前から栽培しておりますので
14年以上は、農薬も肥料も入っていない田んぼで栽培しています。
さて、
一般的に無農薬米や自然栽培米は
一般の慣行栽培のお米と比べると高めになっているかもしれません。
何故なのでしょうか?
結論を先にいいますと
1) 手間がかかるから
2) 収量が少なくなるから
この2つの影響が最も大きいと思います。
そもそも、なぜ稲作では戦後に農薬の使用が広がったのでしょうか?
それは、
雑草や病害虫に悩むことを回避するためですね。
除草剤を使用すれば、
わざわざ手で除草したり、チェーンを引っ張って除草したりする必要がありません。
坪枯れを起こすウンカなどの虫で煩わされることもありません。
農薬を使用することで
作業の手間を減らし、品質的にも均一なお米を獲れる経験をしたのですね。
戦後は、食料問題もありましたので
増産体制となり、農薬使用も時代の流れだったのだと思います。
しかし、食料の安全を重要視してきている現代では
手間をかけても無農薬でお米を作るという方が増えてきました。
写真:農薬・肥料一切不使用の村田自然栽培米ササニシキ
更に自然栽培米に関しては
化学肥料はもとより、有機肥料すら使用しない無肥料栽培となります。
しいて言えば、収穫時のコンバインの後ろから出る稲わらの残渣が田んぼに返るくらいです。
肥料を使用する目的は、
土壌微生物層を豊かにするという良い目的もありますが
一方、
単に収量を多くするという目的の時もあります。
この考えの違いは
作物を土から作ると考えているのか
もしくは、作物を肥料から作ると考えているかの違いですが、
大きな違いだと捉えています。
それぞれの栽培方法での収量の違いを見てみると
一般の慣行栽培:
平均収量は約9俵/反(農林水産省統計部『作物統計』より)
無農薬栽培の無農薬米:
平均収量は慣行栽培の約80%になると言われ、約7俵/反の収量。
無肥料栽培の自然栽培米:
平均収量は慣行栽培の約60%になり、約5.5俵/反になります。
それぞれ理念の違いですが、
自分たちの信じる道で作物を作っていくだけなのだと思います。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 10:35 / 自然栽培農産物の知識コメント&トラックバック(0)