自然栽培米ササニシキ ~【世界農業遺産】大分県国東半島からお届けします~

大分県国東半島で私達が一生懸命作りました。

手作りホームページへようこそ。どうぞごゆっくりご覧くださいませ。
当店、自然栽培米専門店【Natural Style】がお届けする自然栽培米は、
農薬・肥料不使用、自家採種された安心安全のお米に限定しております。
村田自然栽培品は、週1回火曜日発送となります。※日曜日17時までのご注文を火曜日発送致します。
前田自然栽培米ミナミニシキは、ご注文後3-4日以内に発送致します。
                   

‘自然栽培米’ タグのついている投稿

無農薬にこだわる自然栽培米ササニシキ田植え(大分県国東半島)

2017 年 4 月 24 日 月曜日

世界農業遺産に登録されている大分県国東(くにさき)半島で
農薬も肥料も使用せずに育てる自然栽培米ササニシキの田植えが4/20頃から始まりました。

九州で最も栽培面積の多い品種は、ヒノヒカリですが
ヒノヒカリの田植え時期は6月中旬頃です。

大分県国東半島で栽培されるササニシキの田植え時期は早いですね。

自然栽培米ササニシキ田植え

いわゆる「早期米」の部類に入るかと思います。
もともとササニシキは、東北地域のお米ですので品種特性上早く植え付けられます。

九州でササニシキは珍しいのですが
それを可能にしているのには種に秘密があるのです。

大分県産 自然栽培米ササニシキの種の秘密

大分県国東半島に村田 光貴さんという米農家さんがいます。

ご自身の体が化学物質過敏症であったために
農薬や肥料を使用しない無農薬にこだわった自然栽培米ササニシキを育てています。

九州でササニシキを育てることができる
村田さんの自然栽培米ササニシキの特徴は
大分県で自家採種を10年以上していることにあります。

種籾

ササニシキの種籾自身が、
九州の大分県で育つ遺伝子を引き継いでいるのです。

さらに、
栽培では、農薬も肥料も使用しませんので
無農薬や自然栽培で育ってきた遺伝子情報も引き継いでいます。

消毒しないササニシキのポット苗

3月上旬にササニシキの播種をしました。

播種をする前に通常は、温湯種子消毒をします。
温湯種子消毒とは、播種前の種籾を60度くらいのお湯に10分ほど浸ける作業です。

温湯種子消毒により
種子の周りにいる病気の原因となるカビや細菌を消毒するのですね。
ばか苗病、いもち病、苗立枯細菌病などを防げる効果があると言われています。

村田さんは、この温湯種子消毒を行いません。
消毒という言葉にピンとこなく、そのままで良いという考え方なのです。

4/20頃には15㎝ほどの苗に育ちました。

自然栽培米ササニシキのポット苗

播種する際に、苗箱に播種する場合とポットに播種する場合があります。

写真のように村田さんは、ササニシキをポット苗で育てています。

ポット苗の方が、田植え時に根を傷つけることがないので
定植後に根の活着(根付き)が良いと言われています。

無農薬にこだわった自然栽培米ササニシキの田植え

ポット苗を使用した時と苗箱を使用した時では、
田植え機が異なります。

ポット苗の田植え機は、
ポット苗を前方にセッティングするタイプなのです。
(苗箱タイプの田植え機は、後ろに苗箱セッティング)
自然栽培米ササニシキ田植え

村田さんは、この大分県国東半島で10町ほどの大面積でお米栽培をしていますが
田植え時には、村田さんの弟や知人の方々に手伝ってもらっています。

この時期は、朝6時から夜22-24時くらいまで
昼は田植え、夜はライトを付けて代かきをするようです。

また、田植え後、2~3日後にチェーン除草を開始するので
かなり濃い作業を1日で終わらせていきます。

自然栽培米ササニシキ田植え

村田さんの奥さんの恵さんも
田植えがスムーズに進むように一緒に作業をしています。

村田 光貴さんに田植えで大事にしていることを伺いました。

その答えは、

「なるべく、うすく」という答えでした。

うすく、つまり疎ということですね。

ササニシキの定植後の写真を見てもらうとお分かりのように
一本植えでかつ、間隔が広いのです。

自然栽培米ササニシキ苗

苗の間隔は、30㎝×30㎝となっており
田植え機で最大限広くできる間隔で植えています。

通常は、なるべく
多くの収量を上げるために一株に3~5本ほど植え
苗の間隔も条間30㎝、株間15~20㎝ほどで自然栽培に比べると密ですね。

密に植えると
稲の高さが50㎝ほどになってくると稲の根元が暗くなってきますが
疎に植えると
稲の根元は明るく、風通しも良いです。

稲にとってどちらの方が気持ちが良いのか?

自然栽培米農家は、稲の気持ちになって環境作りを考えているのだと思います。

田植え後に、自然栽培米農家がする作業は
苗が田んぼで主役になるように除草や水管理をしたり
稲が育ちやすい環境作りをしていくのですね。

田植えは、これまで大切に育てた子供が社会(外の世界)に出るのと同じです。
完全な保護の下ではありませんが
育ちやすい環境作りはしてあげて、
これから育っていく姿を見守っていきたいですね。

 

自然栽培米ミナミニシキとササニシキの違いとは!

2017 年 2 月 7 日 火曜日

日本での稲作の歴史を見てみると
岡山県の遺跡調査において、
縄文時代後期の土器から稲の種籾の跡が見つかっており
日本では、約3500年の稲作文化あることが分かりました。

約3500年の稲作文化の中で
いろいろな品種改良が進められましたが
最も品種改良が進んだのは戦後ですね。

特に1970年以降には、徐々にコシヒカリが作付面積を増やし
1979年には全国で作付面積1位となりました。

この頃からコシヒカリ系の甘味や粘りがあるお米が
美味しいお米の代名詞となりコシヒカリ系の遺伝子を含む稲の品種改良が進められてきました。

私達、自然栽培に携わる者たちとしては
本来、私たち日本人が日常に食べてきたお米は
甘味や粘りがあるお米でなく、
あっさり系のお米だったと思っています。

あっさり系のお米:ミナミニシキとササニシキ

私達があっさり系のお米が本来のお米であると思う理由は2つあります。

一つ目は、
江戸時代の人が一日に5合のお米(穀物)を食べていたという記録が残っていますが
あっさりとしたお米でないと一日5合も食べれません。

二つ目は、
コシヒカリであっても農薬や肥料を使用せずに自然栽培で育て
さらに自家採種を続けていくと
あっさりしたお米に変化してきます。

つまり、昔ながらの自然栽培で育てれば、
あっさりしたお米になっていくのが自然体のお米だと感じています。

私たちが現在お薦めしている
あっさり系のお米は2種類あり
【ミナミニシキ】と【ササニシキ】です。

この2種類はどのような違いがあるのでしょうか?

【ミナミニシキ】と【ササニシキ】の栽培地と系譜図

【ミナミニシキ】と【ササニシキ】の栽培地を知るには
そのお米が生まれた出生地が参考になります。

【ミナミニシキ】

ミナミニシキ系譜図

ミナミニシキは
1967年に宮崎県総合農業試験場で南海43号(トヨタマ)×秋晴から生まれ
1967年-1975年の育成期間を経て、1975年に世の中に出ました。

ミナミニシキ系譜図を見ての通り
コシヒカリの遺伝子は含まれていませんね。

【ササニシキ】

ササニシキ系統図

ササニシキは
1953年に宮城県古川農業試験場でハツニシキ×ササシグレから生まれ
1953年-1963年の育成期間を経て、1963年に世の中に出ました。

こちらのササニシキの系譜図を見ても
コシヒカリの遺伝子は含まれていませんね。

出生地を見ると、
基本的には
ミナミニシキは九州生まれ
ササニシキは東北生まれという特性があります。

ただ九州でも一部、大分県の村田さんのように
ササニシキを栽培している自然栽培米農家さんがおられます。
そのような方は、自家採種を続けて、その土地にあったササニシキを作られている方です。

【ミナミニシキ】と【ササニシキ】の生育の違いとは

明治時代の稲の品種で有名なのが、
西の【旭】、東の【亀の尾】ですね。

旭の特徴は、
長稈(ちょうかん:稲の背が高い)で収穫時期が遅い晩生(おくて)品種

亀の尾の特徴は、
長稈(ちょうかん:稲の背が高い)で収穫時期が9月中の中生(なかて)品種

【ミナミニシキ】と【ササニシキ】の生育特性を見てみると

【ミナミニシキ】に関しては
長稈で収穫時期が10月末の晩生品種で昔の旭の特徴と似ていますね。

一方
【ササニシキ】(大分県産)に関しては
長稈ではありませんが収穫時期が9月中旬頃と中生です。

同じ**ニシキという名前ですが
その生育特性は異なっているのが分かります。

【ミナミニシキ】と【ササニシキ】の食味の違いとは

この2種類のお米の特徴は
コシヒカリ系の遺伝子を含まずあっさりした食味に特徴があります。

どちらも甘味や粘りを追求したお米ではなく
昔ながらのあっさり系のお米なのですが
あえて違いを付けるならば
【ミナミニシキ】の方があっさり感があります。

長い間この2種類のお米を食べ続けると
徐々に違いが分かってきます。

ササニシキは、コシヒカリ系のお米よりは
胃に負担無くあっさりと食べることができます。

ミナミニシキは、さらにササニシキよりもあっさりしており
少し粘りが必要と感じる人には物足りないかもしれませんが
体にスッと入ってくる感覚があります。

味や食べやすさに関しては、
人の好みがありますのでどれが良いといえませんので
自分の体に合った体が喜ぶお米を探すのが宜しいかと思います。

【ミナミニシキ】も【ササニシキ】も
昔ながらのあっさりしたお米の特徴を持ち
私どもは、本来日本人が食べてきたお米だと捉えています。

そのため
私どもはお子様にこそ食べて頂きたいお米だと思っています。
おにぎり

これからは
舌で感じるお米の味だけでなく
体に入った後に体がどのように感じるのかというのも大事になってくると思っています。

そのお米は
食べた人の体に喜ばれるのかどうか

私どもはその価値観を大事にして
農薬も肥料も使用しない自然栽培米を届けていきたいと思っています。

大分県国東半島の自然栽培米ササニシキ
大分自然栽培米ササニシキ

熊本県の自然栽培米ミナミニシキ
前田自然栽培米ミナミニシキ

 

 

発芽する村田自然栽培米ササニシキ玄米 -喜び米大分県国東半島産

2016 年 10 月 17 日 月曜日

2013年に【世界農業遺産】に認定された
大分県国東半島で農薬も肥料も使用しないで
村田 光貴さんは、自然栽培米ササニシキ・ヒノヒカリを育てています。

稲が育つ喜び、豊作の喜び
食べた人が喜ぶようなお米をお届けしたいという想いから
「喜び米」と名付けております。

農作物は、天候の影響を多大に受けますが
今年は、夏の水不足や高温により
稲にとっては、ストレスのある環境となりました。

収量は、
例年と比べて大幅に減ってしまいましたが
残ってくれた自然栽培米に感謝です。

新米の時期になると
毎年発芽実験をしていますので
その結果をお伝えします。

自然栽培米ササニシキの発芽の様子

大分県でのササニシキは
8月の暑い時期を超えて9月に収穫をするため
今年は、夏の高温の影響を受けましたが
自然栽培米ササニシキは元氣に発芽してくれました。

村田自然栽培米ササニシキ発芽浸水12時間後
上の写真は、
浸水後12時間たった状態のササニシキです。

胚芽の部分が、
プクッと膨らんできているのが分かると思います。

さらに
浸水後24時間後の状態を見てみると
村田自然栽培米ササニシキ発芽浸水24時間後
もっと胚芽の部分が膨らんで
ちょこっと芽のような突起が出てきていますね。

通常は、これ以上浸水する必要もないのですが
さらに浸水を続けてみました。

下の写真が
108時間後(浸水後4日半)の状態です。

村田自然栽培米ササニシキ発芽浸水108時間後
胚芽の部分から
かなり長い芽が伸びていますね。

今年の自然栽培米ササニシキも
元氣に発芽してくれて良かったです^^

発芽する自然栽培米ササニシキ玄米を大分県よりお届けいたします

私どもがお届けしているお米の特徴は
下記の4つを満たしています。

1.  農薬を使用していない
2.  肥料を使用していない
3.  自家採種をしている
4.  農家さんが良い想いの持ち主である

大分県の村田 光貴さんの自然栽培米ササニシキは
大分県での自然栽培歴は3年目となり
栽培を開始する前に
10年以上農薬も肥料も使用されていない自然放置された田んぼを選択しているので
農薬も肥料も13年以上入っていない田んぼで栽培しています。

また、ササニシキの種籾は
自然栽培水田で12年自家採種されている種籾となっています。

そして、
私が最も大事と思っている点が
農家さんの想いの部分です。

私は、
「農家さんの想いがお米という形になっている」と捉えていますので
農家さんが、どのような想いで自然栽培米を作っているのかを大事にしています。

村田さんのお米の名称「喜び米」に込められている想いは
食べた人に喜んでもらい、
そして自然に感謝する想いです。

農薬も肥料も使用しないで
自然栽培で育てたお米の生命力を
ぜひ皆様の生命力の糧にして頂きたいと思います。

2016年度喜び米-自然栽培米ササニシキ収穫-

2016 年 10 月 3 日 月曜日

9月末に
大分県国東(くにさき)半島で農薬も肥料も使用しない
喜び米-自然栽培米ササニシキの収穫がありました。

自然栽培米の田んぼでは
例年のごとく、綺麗に緑色が抜けてくれますので
収穫時期には美しい黄金色の田んぼ風景を見せてくれます。

2016年自然栽培米ササニシキ

今年は、夏の水不足で田んぼに水が入ってこないこともあり
草が繁茂してしまいました。

上写真では、見えないのですが
田んぼの地表面にはコナギが生えていました。
別の田んぼでは、ヒエ類が生えていました。

村田自然栽培米ササニシキでは、
除草剤等の薬剤は一切使用しませんので
田植え後にチェーン除草により、除草作業を行っています。

水を入れたい時に水を入れることができない田んぼもあり
ヒエ等の草の勢いが強くなり
今年は、収量が減ってしまいましたが
元気に育ってくれました。

2016年度自然栽培米ササニシキ

今年のササニシキを見てみると
夏の水不足や高温の影響により
お米が乳白色がかっております。

ちょうどササニシキの収穫が9月ですので
夏の高温の影響を受けてしまいました。

今年は、
夏の水不足と高温により
例年と比べ、乳白色のお米が多いように感じます。

大分県でササニシキを育てる村田 光貴さんは、
元々は岩手県で自然栽培をしており
今年で、大分県国東半島で自然栽培を始めてから5年が経ちました。

国東半島で田んぼを開始する際も
より純粋な自然栽培米を皆様にお届けするために
農薬や肥料の影響を10年以上受けていない田んぼを選ぶなど
徹底して純粋なお米作りを目指しています。

今年は、
天候の影響を受けてしまいましたが
食べた方の体と心が喜んで頂けるように
愛情を込めて自然栽培米ササニシキ・ヒノヒカリの栽培に取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

 

 

自然栽培米ヒノヒカリは何故あっさりするのか?

2016 年 8 月 12 日 金曜日

私達が取り扱っているお米としては
無農薬・無肥料の自然栽培で育てたササニシキとヒノヒカリです。

この2つの品種の大きな違いは、
食味にあります。

簡単に言うと
ササニシキ:あっさり系
ヒノヒカリ:もっちり系

私はこれまで慣行栽培米や自然栽培米と食べてきましたが
概して、
自然栽培米ヒノヒカリは、あっさりと軽く感じます。

さらにいうと
自然栽培のコシヒカリでもあっさりとしてきます。

ヒノヒカリとは

ヒノヒカリの系譜図を見てみると
本来は、もっちり系であることが分かります。
ヒノヒカリ系統図
父親にコシヒカリ、母親に黄金晴を持ち
1989年に宮崎県農業試験所で誕生しました。

父親にコシヒカリを持っているために
コシヒカリの特徴である甘味と粘りを持った品種となります。

1980年代頃から
美味しいお米の代名詞はコシヒカリとなり
九州での栽培に適した
甘味や粘りのあるお米を追求してヒノヒカリが生まれました。

自然栽培米ヒノヒカリはあっさりになる?

本来のヒノヒカリは、
系譜図の通り、甘味と粘りのあるもっちり系のお米となるはずです。

しかし、
自然栽培になるとあっさりしてくるように感じます。

外食で慣行栽培のヒノヒカリを食べたときに
何か胃に重かったり、もたれるような感覚になることがあります。

一方
自然栽培米のヒノヒカリは、
胃に負担がなく、軽く食べれるような感覚があります。

この違いは、
一体何が影響しているのでしょうか?

あっさりと感じる要因として
大きく2つあると思います。

 1) 無肥料栽培であること

自然栽培米は、無農薬かつ無肥料であることが条件です。

肥料に関していうと
通常は、元肥や追肥と窒素、リン、カリを計算して肥料を施します。

しかし、自然栽培米においては
自然の力・エネルギーのみで育てています。
すなわち
・太陽のエネルギー:降り注ぐ太陽光のエネルギー
・水のエネルギー:田んぼに入ってくる水の栄養分とエネルギー
・土のエネルギー:田んぼの土壌の栄養分とエネルギー

これらの自然のエネルギーが
田んぼの生物・微生物達の力を借りて循環しています。

収穫前の田んぼを見てみると
稲に少し緑が残っている場合がありますね。
それは、肥料の窒素分が残っている可能性があります。

無肥料栽培の場合は、
収穫時の稲の色は、綺麗に緑がぬけて黄金色になっています。

自然栽培米 ササニシキ

収穫前の田んぼを見て回ると、
稲に緑色が残っていると濁って、稲が重いように感じます。
逆に
緑色がぬけていると、田んぼに入った時にスッと心地の良い感覚を受けます。

この田んぼを見た時と入った時に受ける感覚が
そのまま食味になっているのではないかと思っています。

2) 自家採種ヒノヒカリを使用している

私どもが、お届けしている自然栽培米は、
無農薬・無肥料栽培はベースであり
さらに自家採種をしています。

自然栽培米水田で毎年、種取りをしています。
種籾

全ての稲は、一粒の種籾からできるのですが
その種籾が農薬や肥料できた種籾だと
純粋とは言い難いですね。

自然農法の考え方の中には
農薬からくる薬毒
肥料からくる肥毒とあります。

この薬毒と肥毒を種籾から抜いていこうと考えています。

そのため、
毎年自分たちで自家採種をすることで
薬毒と肥毒を抜き、純粋な種籾を目指しているのです。

甘味と粘りの代名詞である
コシヒカリでさえ
1)無肥料栽培
2)自家採種
をするとあっさりとしてきます。

水田において農薬や化成肥料を使用されたのが
1950年代なので約65年前です。

その前までは、自然栽培に近く
有機肥料を使用するといっても
お金のない農家の場合は、
地域で循環する有機物(刈草、人糞尿等、家畜がいれば厩肥)を使用していました。

あくまでも地域で循環する量ですので
多くはなかったはずです。

自然栽培米を食べていると
本来、江戸時代等に日本にあったお米は、
もともとは、あっさり系のお米だったのではないかと思います。

 

あっさり系のお米ササニシキ|自然栽培米ササニシキ

2016 年 7 月 17 日 日曜日

近年では、
美味しいお米の代名詞は、コシヒカリとなりました。

コシヒカリは、食味で言うと、
甘味と粘りを追求したお米です。

多くの方が、
「モチモチして美味しいお米ね」とか
「甘くて美味しいお米ね」とか言われますね。

まさにコシヒカリの食味 = 美味しい となっています。

コシヒカリは
1956年(昭和31年)に福井県で誕生し
1979年(昭和54年)には全国作付面積1位となり、
それ以降毎年、1位を維持しています。

30年ほど前から
美味しい米の代名詞は、コシヒカリとなったわけです。

江戸時代、明治時代に流通していたお米はあっさり系?

30年前にコシヒカリが作付面積1位となり
甘味や粘りがあるお米が美味しいという価値観となり、
多くのお米農家もコシヒカリ系の品種を好んで栽培しました。

今も、全国の品種作付面積順位を見てみると

平成27年度うるち米品種別作付面積
1位から10位まで全てコシヒカリの遺伝が含まれています。
例えば
1位:コシヒカリ
2位:ひとめぼれ (コシヒカリ×初星)
3位:ヒノヒカリ (コシヒカリ×黄金晴)
4位:あきたこまち(コシヒカリ×奥羽292号)
5位:ななつぼし (コシヒカリの遺伝を含む)

9位のあさひの夢が最もコシヒカリから遠いかもしれませんが
親が”あいちのかおり”ですので4代前にコシヒカリがあります。

今では、
流通しているお米は、
甘味や粘りのあるコシヒカリの遺伝子が含まれているのが
当たり前となっています。

しかし、
200年前の江戸時代
100年前の明治や大正時代
この頃のお米は、あっさり系のお米だったと思われます。

この当時の人のお米の消費量は
一人、1日5合と言われいます。
(現代人の平均お米の消費量は、1日1合と言われています。)

1日5合食べるとなると
あっさり系のお米でないと食べれません。

また、明治時代にうまいお米として流通していたのが
東の【亀の尾】
西の【旭】
【亀の尾】、【旭】ともどちらもあっさり系のお米です。

あっさり系のお米ササニシキ

あっさり系のササニシキは、
1963年(昭和38年)に宮城県で誕生し、
1985年(昭和60年)には、全国作付面積2位となりました。

1位のコシヒカリ、2位のササニシキと
両横綱として地位を確立していました。

甘味や粘りのあるコシヒカリ
あっさり系のササニシキ
この2種の食味特性は、全く異なるのですが
品種の系統的には親戚関係にあります。

コシヒカリ・ササニシキ系統図

「農林1号」と「農林22号」の交配から直接生まれたのは
【コシヒカリ】と【ハツニシキ】です。

その【ハツニシキ】の耐倒伏性を改善するために【ササシグレ】と交配し
【ササニシキ】が誕生しました。

コシヒカリとササニシキは
系譜図で見るとすごく近いようですが
ここが食味の分岐点のように
粘り系とあっさり系とはっきりと分かれています。

私どもは
200年前にあった食べ物が本来の食べ物だと捉えていますので
あっさり系のお米が本来のお米ではないかと思っています。

農薬や肥料を使用しない自然栽培米を作ると
例え、コシヒカリとしてもあっさりとしてきます。

やはり、
自然のままに育てるとあっさり系のお米になってくるのだろうと思います。

ササニシキは、もともとあっさり系の品種ですが
さらに農薬・肥料を使用しない自然栽培をし
自然栽培米水田で自家採種を続けることによって
さらにあっさり系のお米となり、
体にスッと入ってくる食べやすいお米となります。

自然栽培米と慣行栽培米の管理の違い

2016 年 7 月 5 日 火曜日

大分県国東(くにさき)半島の村田光貴さんは
農薬や肥料を一切使用せずに
自然栽培米ササニシキとヒノヒカリを育っています。

村田 光貴

栽培方法は、
農薬と肥料を使用しないと、いたってシンプルです。

そのため、他の米農家さんも
簡単ですので自然栽培で育てて下さいといっても
首を縦に振る方は、ほとんどいません。

米農家さんは、作付は年に1回ですので
一年一年が勝負です。

これまで農薬や肥料を使用することで
ある程度の収量が見込めているのに
一気に農薬も肥料も使用しないとは
未知の世界ですので、そこに大きな壁があるのは当然です。

また、
農薬を使用しないとなると
管理方法がまったく異なってくるのです。

特に今回は、田植え時の違いを見てみましょう。

自然栽培米と慣行栽培米の管理の違い

自然栽培米とは、
栽培期間中、農薬と肥料を使用しない育て方と
簡単に説明ができます。

しかし、自然栽培米を育てるとなると
根本の考え方、管理方法から全く異なって考える必要があります。

1) 田植え時期

自然栽培米を作る方は、
慣行栽培米よりも遅めに田植えをする傾向にあります。

九州のヒノヒカリでは
一般には6/15くらいから栽培されますが
自然栽培米農家は、6/25頃から栽培される方が多いです。

ササニシキ田植え風景

早く田植えをすると
それだけ分けつが多くなり、収量が増えるメリットがあるのですが
ウンカの被害を受ける可能性が出てきます。
同時にお米の品質も落としてしまう可能性もあります。

そのため
農薬を使用しない自然栽培米では
遅植えをする方が多いです。

2) 田植えの株間

田植えをする際に株間を田植え機で設定するのですが
自然栽培米農家は、疎に植える傾向にあります。

一般に密に植えると
それだけ多く植えれるので、収量が増える可能性があるのですが
株間での風通しが悪くなり、湿度が上がり
病害虫の被害を受ける可能性があります。

ササニシキ田植え1~2本植え

そのため
農薬を使用しない自然栽培米では
疎に植える方が多いです。

3) 水管理

田植え後、1ヵ月間は、
ジャンボタニシと関わる期間となります。

田植え直後は、苗が小さいので
ジャンボタニシが苗を食べてしまいます。

ジャンボタニシ

ジャンボタニシは、深水で活発に動きますので
田んぼに多く水を入れると苗が食べられる可能性があり
水を少なく入れるとジャンボタニシの活動は低下しますが
雑草が生えてきます。

慣行栽培米では、
ジャンボタニシを駆除する資材を使用できるので
水をたくさん入れても苗が食べられることはありません。

自然栽培農家は、
田植え後は、ジャンボタニシの動きを見て
水管理をして、食べられたら補植をしているのですね。

このようにしてみると
自然栽培米と慣行栽培米は
農薬や肥料を使用しているかどうかの違いですが
全く管理方法が異なっているのです。

 

 

ササニシキとヒノヒカリの違い|自然栽培・無農薬のお米

2016 年 7 月 1 日 金曜日

自然栽培米農家の村田 光貴さんは
大分県国東(くにさき)半島で
農薬も肥料も使用せずに自然栽培でササニシキとヒノヒカリを育てています。

この九州においては
ササニシキは、ほとんど栽培されていませんが
ヒノヒカリは、最も主要な品種となっています。

ササニシキとヒノヒカリは
一体どのような違いがあるのでしょうか?

ササニシキとヒノヒカリの違いを見てみましょう。

誕生と親

ササニシキの誕生は、
1963年(昭和38年)に宮城県古川農業試験所で
母がハツニシキ、父がササシグレの子として生まれました。
ササニシキ系統図
一方、ヒノヒカリは
1989年(平成元年)に宮崎県農業試験所で
母が黄金晴、父がコシヒカリの子として生まれた
比較的若い品種です。
ヒノヒカリ系統図

 ササニシキ、ヒノヒカリの栽培地、栽培面積

ササニシキが宮城県の農業試験所、
ヒノヒカリが宮崎県の農業試験所で生まれたのを見て分かる様に
主要な栽培地は、
ササニシキが東北地方で栽培され
ヒノヒカリは九州地方で栽培されています。

ササニシキは、
主に宮城県で栽培され、
その他にも山形県、秋田県、岩手県、福島県でも一部栽培されています。

1985年(昭和60年)には、作付面積は全国2位となり(1位はコシヒカリ)、
1993年(平成5年)の大冷害を受けるまでは、ずっと2位を維持していました。

全盛期には、全国で20万ヘクタール栽培されていたササニシキも
2005年には、1万ヘクタールとなり、
近年では、3000ヘクタール程度の栽培となっているようです。

ヒノヒカリは、
多くの県で奨励品種となっており
九州を中心に中国・四国・近畿地方の西日本で栽培されています。

コシヒカリは、全国区で栽培される品種ですが
ヒノヒカリは、西日本で最も栽培されており、
日本全体では、3番目に多く作付されている有名品種です。
(1位:コシヒカリ、2位:ひとめぼれ)
平成27年の水稲全国作付面積が約150万ヘクタールであり、
その9%がヒノヒカリですので、約13.5万ヘクタール栽培されています。

平成27年米品種作付順位
出典:米穀機構 米ネット http://www.komenet.jp/jishuchousa/144.html

 ササニシキとヒノヒカリの食味の違い

1979年から作付面積全国1位を維持しているコシヒカリが
日本のお米の代表品種となり
甘味や粘りを追求したお米が重宝されるようになりました。

ササニシキとコシヒカリは、
実は、遺伝的には近く、
「農林22号」と「農林1号」との交配から生まれたお米が
コシヒカリとハツニシキであり、
ササニシキは、ハツニシキの倒伏性を少し改善するためにササシグレと交配してできた品種です。

そのため、コシヒカリとササニシキは、兄弟親戚品種なのです。

ヒノヒカリは、
九州に適した品種を作るため
母が黄金晴、父がコシヒカリとして生まれたので
コシヒカリの特徴である甘味と粘りを持った品種となります。

ササニシキとヒノヒカリは、
そう遠くはない関係のように見えますが、
食味は全く異なります。

極端に違いを一言で言うと
ササニシキは、さらっと
ヒノヒカリは、もちっとです。

ササニシキは、
さらっと淡泊であり、胃に負担が来ないお米です。
ヒノヒカリは、
モチモチ感があり、甘味があるお米です。

私どもがお届けしているお米は
農薬も肥料も一切使用していない自然栽培米ですが
ヒノヒカリも自然栽培で自家採種を続けていくと
徐々にあっさりと淡泊になってきます。

大分県国東(くにさき)半島の村田 光貴さんが育てる
自然栽培米ヒノヒカリもさらっとしてきています。

私達、自然栽培に関わる人間としては
自然状態に近く育てれば、さらっと淡泊になることから
それが本来のお米の姿ではないかと思っています。

 

 

自然栽培米から学ぶ子育て・人育て

2016 年 6 月 24 日 金曜日

私どもは
農薬や肥料を使用しない自然栽培米ササニシキ・ヒノヒカリを
大分県国東半島よりお届けしています。

自然栽培という世界は
私達に生きるヒントや知恵をくれます。

何気なく、自然栽培農家が話したことや
していることを見るとすごく学びになる事があります。

自然栽培は、環境を作っている

私達がお届けしている自然栽培米は
シンプルに
農薬や肥料を一切使用せずに自然の摂理に従って栽培されたお米です。

私達が、
重要視していることは
土作りです。

いわゆる
作物が育つための環境作りです。

実は、ここがすごくポイントで
重要視していることは
作物作りではなく、
環境作りなのです。

自然栽培米の主役は稲

自然栽培家と稲の話をしていて
彼らがよく口にする言葉があります。

それは、

「環境を作れば、あとは稲が勝手に育ってくれる」

「稲が育つ手助けをしているだけだよ」 です。

一方、
慣行栽培では、
農薬を散布して、不都合な菌や虫を殺したり
肥料を散布して、作物に直接栄養を与えようとします。

収量を上げて、見た目の良いものを作る必要があるためですね。

自然栽培と慣行栽培の
決定的な違いがそこにあります。

よく比較してみると

”主役”が異なります。

自然栽培の主役は、稲です。

慣行栽培の主役は、生産者です。

もちろん、慣行栽培でも減農薬であったりと
中間の方もおられますので
主役が稲傾向か生産者傾向かという捉え方が良いかもしれません。

自然栽培が教えてくれる子育て・人育て

自然農法家は
自家採種している自分の種籾に対して
稲自身が自分で育つ力がある”と信じています。

稲の育ち方の違いも次のように言えるかと思います。

自然栽培:作物自身の能力で最大限育つ

慣行農法:生産者の意図で最大限育つ

自然栽培で育った作物は
小さいのですが、実が詰まり、
しっかりとそのものの味を出しています。
さて、
この自然栽培と慣行栽培の違いを
人間に例えるとどうなのでしょうか?

生産者 = 自分
作物 = 子供や後輩、 部下、社員
と置き換えると
子供や人の接し方を考えさせられます。

自分が親だとしたら
私は、自然栽培のように
子供の能力を最大限引き上げるような環境を作ろうとしているだろうか?

自分の意図(こういう子になって欲しい)で
子供をコントロールしようとしていないだろうか?

褒める、叱るにしても
根本に
”子供は自分で育つ力が既にある”と
自然農法家のように思いたいものです。

自然栽培米の水田に裸足で入る効果

2016 年 5 月 29 日 日曜日

大分県国東半島(くにさきはんとう)の村田 光貴は
農薬も肥料も使用しない自然栽培米ササニシキ・ヒノヒカリを育てています。

食べた方に喜んでもらいたいという想いから
【喜び米】と名付けています。

自然栽培米ササニシキ・ヒノヒカリ【喜び米】は
食べた人に喜んでもらうだけでなく
田んぼ周辺の生物達にも喜んでもらえると思っています。

自然環境に良い自然栽培をしていますので
田んぼの中に素足で入っても安心です。

自然栽培田んぼに素足

上の写真を見て、
汚いと思いますか?
ばい菌が付くとか思われるでしょうか?

自然栽培米の水田に裸足で入ると汚れるのはどっち?

裸足で水田の作業をして
「あ~いっぱい汚れちゃった」と言われる人もいます。

確かに
泥がついて汚れたというのも分かるのですが

自然農法を40年されている方が仰っていました。
(自然栽培歴も10年の方)

「田んぼに素足で入って、汚れちゃったって言うけど
田んぼの方が汚れたかもね」

自然栽培米を作っている田んぼでは、
農薬も肥料等の不自然な物質は一切入っていないのですね。
その状態が10年は続いているわけです。

逆に人間の体を見てみると
どうでしょうか?

食べ物、飲物は自然の物でしょうか?
食品添加物が含まれた食べ物や飲み物かもしれませんね。

病院で薬などもらって服用していないでしょうか?

もしかして、多くの方が
体の中に不自然な物が入っているかもしれませんね。

人間は、体に溜まった不自然な物質を
排便、排尿、汗等でいろいろな方法で体外に排出しようとします。

足の裏からも排毒をするのですね。

そのため
自然栽培米の水田に素足で入った時に
人が汚れているのか
田んぼが汚れているのか
何とも言えない状況なわけです。

自然農法関係の方から聞いた話ですが、
自然農法の団体が
以前、土セラピーといい、
足湯のような原理で、土の中に足を入れるセラピーをしたそうです。

その結果、
人には良い効果があったのですが
土は、取り替える必要が出てきて、
取り替えた土を作物用には使用できなかったと聞いたことがあります。

人間の体内の毒素が足裏から出て
土壌がそれを浄化してくれているのでしょう。

裸足で土の上を歩くと精神的に良い?

ある研究で
この50年ほどの間にうつ病や学習障害などの患者数が増えてきているのは
人が土に触れる機会が少なくなったためだと発表した研究がありました。
研究の原文(英語)はコチラ

土1gには100億個体の土壌微生物がいると言われていますが
その中でもMycobacerium vaccae という菌が注目されているようです。

この菌は、一般に土壌にいる菌で
いわゆる、ばい菌扱いされる菌ですが
研究で人間の精神に良い影響を与えることが分かったようです。

水田と一般土壌では
存在する菌が異なるかもしれませんが
確かに裸足で自然栽培米の水田に入ると気持ちが良いです。

自分の体が癒されているが分かります。

何だか気持ちが良いと感じるという事は
きっと私たちの体は、
元々、土と触れるようにできているのかもしれないですね。