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有機栽培米の窒素肥料の流れ|村田自然栽培米ササニシキ

更新日:2021年2月18日 公開日:2015年12月23日

私ども自然農法で基本となる考え方は
自然の摂理に合った農法をするという事です。

自然の摂理とは、一つに生態系のバランスがとれている状態。
すなわち生物多様性が保たれている状態を田んぼで作り出そうとしています。

また、田んぼに入ってくる栄養の流れも
なるべく自然状態に近づけようとしているのです。

下の図は、一般に水田や畑での循環を示しています。

窒素肥料の流れ
出典:http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt069j/0612_03_featurearticles/0612fa01/200612_fa01.html

農業における栄養分の流れを見ると
畑に入ってくる要素を見ると

1)自然から入ってくるもの

・太陽エネルギー
・雨
・土壌の栄養分および土壌微生物が分解したもの

2)人為的に投入したもの

・肥料・農薬
・堆肥等

自然から入ってくるものと人為的に入ってくるものに分けれるわけです。

自然栽培や自然農法と言われる栽培では、
1)の自然から入ってくる栄養素を頂いて栽培しています。

一方、慣行栽培や有機栽培では、
2)の人為的な資材も投入していきます。

 有機栽培米での問題点

有機栽培米というカテゴリーでは、
有機JAS認定に従って栽培されますが、
もちろん有機肥料を使用しても良いです。

さて、この有機肥料を何の為に施すのでしょうか?

そこがポイントになると考えています。

私も有機農業法人で働いている時もありましたので
良いものを作りたいという想いで作られている有機栽培者も多数いました。

そのような方の多くは、
土作りを考えて有機肥料を施していました。

土壌の生物多様性を豊かにして
作物の土台となる土作りをするためだったのですね。

この土作りのための有機肥料だったら
良いと思うのです。

しかし、一方で農産物の増収の為に肥料を施すという事もあります。

増収の為の肥料過多の汚染

窒素肥料(化学肥料、堆肥等)が増収の為に
必要以上に施された場合、
もちろん過剰施肥分は、どこかに流れる必要があるわけです。

一つは、植物が必要以上に多く窒素を吸って太った作物になる。
もう一つは、過剰窒素分が地下水に流れ込む。

過多窒素肥料の流れ
出典:http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt069j/0612_03_featurearticles/0612fa01/200612_fa01.html

過剰に余った窒素肥料分が
硝酸性窒素および亜硝酸性窒素となり、地下水に溶け込み水質汚染に繋がっています。

環境省の2004年に行った水質汚染の原因調査の結果では、下記の結果が残っています。
1位:施肥による汚染(39.6%)
2位:家畜排せつ物による汚染(16.2%)
3位:生活排水による汚染(15.5%)

窒素過多の野菜を食べると
体内の酸素を運搬する赤血球内のヘモグロビンと反応して
酸素を運搬できないメトヘモグロビンに変わる等と人間の体にも有害であると報告されています。

また、硝酸性窒素は、発がん性物質であるニトロソ化合物に変化する可能性があることも指摘されているようです。

人間の体に良い食べ物=自然環境に良い育てられ方をした食べ物

人間の体に良い食べ物を作ることは
同時に自然環境に良い食べ物を作ることに繋がります。

逆に

自然環境に優しい食べ物を作ろうとすると
人間が本来食べると良い食べ物になります。

多くの農家さんと繋がり
農薬や肥料を使用しない自然栽培米や自然農法米を広げていきたいと思っています。

 


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Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 11:26 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)

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