私たちは、世界農業遺産に認定された大分県国東半島で
無農薬・無肥料の自然栽培で育ったササシグレをお届けしております。
ササシグレは、昔から日本人が食べていたうるち米品種のお米です。
お届け開始してから5年間
これまで化学物質過敏症やアレルギー体質、食にこだわりがある方々からたくさんの支持を頂いてきました。
私達がお届けしている自然栽培米ササシグレに関して
ササニシキとの関係やなぜ昨今ササシグレが見直されてきたのかをお伝え致します。
ササシグレは、ササニシキの父親にあたります。
宮城県で1952年(昭和27年)に新品種として誕生しました。
ササシグレはそれまでになかったほどのとれ高を記録し、
戦後の食糧難の時代に東北地方を中心に栽培が盛んに行われました。
その美味しさから、日本で米の味を高めた品種として知られています。
しかし、いもち病や倒状に弱いという特性があるため、
現在ではごく一部の農家さんによってのみ栽培が継承されています。
長年定評のあるコシヒカリに並ぶ人気を持つササニシキでさえも、
唯一ササシグレの旨味は越えることができないとも言われています。
ササシグレは、炊き上がりの香りが良く、冷めると甘みが増す、味、香り共にトップクラスのお米です。
ササシグレは、病気のイモチに弱く、手間がかかることから栽培方法が難しいとされています。
1964年のいもち病大発生があってからは、生産者さんの数は一気に少なくなっていきました。
今では、スーパーや市場ではほとんど出回らない幻の希少品種米です。
昨今、農薬や肥料を使用しない自然栽培の世界で
昔の品種であるこのササシグレの価値を見直されて栽培に挑戦する方が出てきました。
お米には大きく分けて2つの種類が存在します。
・モチモチ系品種:一般的に美味しいお米としてのイメージがあるモチモチした食感が特徴のコシヒカリやあきたこまち
・あっさり系品種:さっぱりとした味わいが特徴のササニシキ、ササシグレやミナミニシキ
モチモチ系品種のお米をお茶碗一杯食べると体には案外負担がかかってしまいます。
それは、お餅を食べた時に胃がもたれた感覚があるのと似ているかもしれません。
本来、昔の日本人は粘り気が少なくあっさりしたうるち米系品種のお米を食べていました。
あっさりしているため、たくさん食べても負担のかからない体に優しいお米です。
この、モチモチかあっさりかによって低アミロースと高アミロースのお米に分かれます。
お米に含まれるアミロースの場合、
その数値が高ければ高いほど糖度が低く、程よい硬さで、あっさりした味わいになるのが特徴です。
モチモチ系品種は、
甘みや粘りの強いお米になるよう、人工的な遺伝子組換えなどの品種改良を繰り返しアミロース値を減らしたものがほとんどです。
お米にはアミロースとアミロペクチンという2つのデンプン質が含まれており、
米アレルギーの原因の一つにはデンプンの種類が大きく関係しているとも言われています。
モチモチ系のでんぷんであるアミクロペクチンは、分子の構造上消化に時間がかかります。
あっさり系に多く含まれるアミロースは消化に良いデンプン質です。
アミクロペクチンを含む、もち米系品種のお米を食べ続けると、
お米アレルギーの症状が出てしまう方が増えているという報告もあります。
なぜなら、そのようにして人工的に操作されたお米は
我々日本人の体質に合っていないからかもしれません。
世界農業遺産の大分国東半島で生産される村田自然栽培米ササシグレは農薬や肥料を一切使用しておりません。
化学物質過敏症やアレルギー体質の方でも
安心して召し上がっていただくことのできる貴重な自然栽培米をお届けしております。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 11:06 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)