私たちが普段食べているお米には、たくさんの品種があります。
中でも、もちもちとした食感と粘りが特徴のコシヒカリは、誰もが知る品種です。
そのほかにも、ヒノヒカリや、ひとめぼれなどもよく知られています。
これらの品種は昔、各県の農業試験所で、安定的に良い食味、粘り、甘みを実現するために
品種改良されて生まれたものです。
現代では、コシヒカリをベースとした品種に甘味と粘りのあり長年人気を得ています。
そのため、現在栽培されているお米の品種には、ほとんどコシヒカリ系の遺伝子が含まれております。
しかし、私達がお届けしているミナミニシキは
現在、主流のコシヒカリ系の遺伝子が含まれていないお米なのです。
本来の日本人が食べていたあっさりとした味が特徴のミナミニシキをご紹介します。
<目次>
ミナミニシキは、1967年に宮崎県総合農業試験所で父に秋晴、母に南海43号(トヨタマ)を持ち誕生しました。
1967年-1975年の育成期間を経て、1975年に世に出回りました。
現在流通しているほとんどのお米には、甘味と粘りを追求したコシヒカリの遺伝子が入っているのですが
系譜図を見ての通り、ミナミニシキにはコシヒカリの遺伝子が入っておりません。
ミナミニシキは、現在の主流品種となっているコシヒカリ系品種とは全く異なり
昔のお米の特徴を引き継ぐあっさりしたお米です。
ミナミニシキの稲の特徴を挙げると
1) 晩生(おくて)品種
2) 長稈(ちょうかん:稲の丈が高い)
現在、流通しているお米の特徴は、早生(わせ)で短稈(たんかん)です。
つまり、収穫時期が早くて、稲の長さが短いということです。
江戸時代頃の日本のお米は晩生、長稈の特徴があったと言われており、ミナミニシキも同様です。
1) 晩生品種とは
ミナミニシキの収穫時期は、10/25頃からです。
九州で最も栽培されているヒノヒカリは10/10頃からの収穫ですので、収穫が2週間ほど遅いのです。
播種時期が同じでも、収穫時期は2週間遅くなります。
10月は、九州ではまだ台風が来ますので、台風を避けたいことや早めに新米の出荷をしたいことから
一般には早めの収穫が好まれ、品種改良されてきました。
ミナミニシキは、収穫時期が2週間おそいので、新米出荷が遅れてしまうのですが
2週間長く自然の土に触れる時間が長いので、それだけエネルギーの高いお米ができると考えています。
2) 長稈(ちょうかん)
長稈とは、稲の背が高いことですが、コシヒカリ系の品種は、短稈(たんかん)です。
これには、収穫時期の稲の倒れ等で収量が落ちないように
稲の背が短い短稈の稲が好まれ、品種改良されてきた経緯があるためです。
しかしミナミニシキは、昔の稲の特性である長稈です。
私達は、「お米の力で活力溢れる人が日本に増えて、活力溢れる日本を創りたい」と思っております。
本来、お米にはその力が備わっています。
私達が本来、主食として食べるお米は、現代の粘りや甘味を追求して品種改良されたお米でなく
あっさりした原種に近い昔のお米にあるということでした。
熊本県の自然農法家が、本来私たちが昔から食べてきたお米として
昔のお米の特徴を引き継ぐ【ミナミニシキ】に着目し
農薬も肥料も使用しない自然栽培米水田で自家採種を続けてきました。
そして10年ほど前に、玉名市にお住まいの前田さんがそのミナミニシキの種籾を引き継いで
現在も自然栽培でミナミニシキを栽培しています。
私どもは、自家採種したミナミニシキを重要視しています。
前田自然栽培米ミナミニシキは、毎年、無農薬・無肥料の自然栽培環境下で育っています。
従いまして、その遺伝情報が種籾に蓄積されていきます。
皆様に生命力の高いお米を届けるためには、重要だと考えています。
さらに前田自然栽培米ミナミニシキは、自然栽培水田での自家採種歴30年以上となりました。
自然栽培環境で自家採種を続けているので、一般のミナミニシキとは異なった
【前田自然栽培米独自のミナミニシキ】になってきています。
ミナミニシキは、九州で誕生したお米で、特にあっさりとした食味が特徴としていますので
本来のお米の優しい味わいを楽しんで頂けると思います。
ミナミニシキはこんな方におすすめです。
☑自分と家族の健康のため発芽する生命力溢れるお米をお探しの方
☑農薬や肥料を使用していない安心安全なお米をお探しの方
☑昔の日本人が食べていたようなあっさりした本来のお米を食べたい方
☑胃に負担がなく、スッと体に入ってくる食べやすいお米をお探しの方
☑誰がどのような想いで作っているのか顔が見える信頼できるお米を探している方
この前田自然栽培米ミナミニシキを食べたお客様の感想で多いのは、食味よりも
”喉をスッと通る”
”体にスッと入りますね”
”なんだかパワーを感じます”
など、食べた時に自分の体が喜んでいるような気がするという方が多いです。
自然栽培のような、自然に優しい方法で育られた食べ物は、人間の体にも優しくなります。
私達は”子ども達に残したいお米”として
農薬や肥料を一切使用しない自然栽培で育てた【ミナミニシキ】をお届けしていきたいと思っております。
Tags: ミナミニシキ、特徴、味、おかず
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 09:36 / 食味を知る!伝統のお米コメント&トラックバック(0)