大分県国東(くにさき)半島で
村田光貴さんが育てる【喜び米】の自然栽培米ササニシキ・ヒノヒカリは、
農薬も肥料も使用しない自然栽培で育てています。
700年代の奈良時代までは、
すべての作物は自然栽培で育てられていたようです。
794年以降の平安時代から
一部の地方農民が牛馬の糞を使った厩肥を使用したとあります。
日本に化学肥料と農薬が入ってきたのは
明治時代の1890年頃だと言われており
西欧の技術を取り入れようという時代の流れがあったのだと思います。
その後日本では、
化学肥料と農薬を多量に使いだし
化学肥料や農薬がないと作物ができないという考えが普通になるほどとなりました。
日本の稲作文化は3000年とも言われますが
日本に化学肥料や農薬が日本に入ってきたのは120年ほど前です。
ですが、
化学肥料や農薬を使用する農法を慣行農法と言いますね。
通常、慣行とは、古い慣わしに沿ったという意味です。
不思議ですね。
慣行という言葉を使うと農薬や肥料を使うのが当たり前という考えになってしまいます。
日本は、戦後、農薬使用を薦めてきたために
世界で比較してもその使用量の多さが分かると思います。
2006年までは、単位面積当たりの農薬使用量が世界1位だったんです。
日本は、化学肥料と農薬を多用してきましたが
果たしてこれは、田畑で良い循環を生んでいたのでしょうか?
上記の統計は、化学肥料と農薬使用量の各国の比較ですが、
面白い傾向がありそうです。
化学肥料を多用していると農薬の使用量も多くなる傾向があります。
一概には言えないかもしれませんが
私どもは、化学肥料と農薬使用量には相関関係があると思っています。
化学肥料を多用すると
野菜や稲に窒素分が多くなります。
この窒素過剰の状態の野菜を虫や微生物が好むのです。
そして、この虫や微生物が病害虫と呼ばれ
農薬で駆除しようとする循環が生まれています。
私ども自然農法に関わる人間の考えでは
虫や微生物は世界の浄化作用をしていると捉えています。
つまり、
収量を増やそうと多量の肥料を投入してできた
窒素過剰の野菜は、人間の体に入れると悪影響を及ぼす物質であり
自然界の中では、不自然な物質として存在します。
この不自然な物質を、浄化して、糞として自然界に戻す役目があるのが
虫や微生物と捉えています。
そのため、虫や微生物はすごく大事な働きをしているのですが
人間は、農薬でこの虫や微生物を撲滅し、
その一年、傷のない、もはや人工的に作られた農作物を獲ろうとします。
不自然なものを浄化しようとするというのが
虫や微生物の役目だと思っていますので、
これからの未来の農業では、自然界と共存するような農法が広がってくれればと思います。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 23:06 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)