こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
皆様が普段、食卓で食べられているお米は、どのようなお米でしょうか?
もしかして意識されていない人が多いのかもしれません。
お米は見た目は、どれも同じような単なる米粒ですね。
しかし、お米の品種により稲の立ち姿から色合い、そして食味まで異なり個性があります。
1970年代後半より、世の中のほとんどのお米はコシヒカリ系となりましたが、今回は、自然栽培の世界では根強い人気を誇るササニシキ系のお米に関してお伝えいたします。
日本のお米の品種は500種類以上とも言われていますが
現在作付されているお米のほとんどはコシヒカリ系の遺伝子を引き継いでいます。
平成30年の作付の上位4品目
1位:コシヒカリ35%
2位:ひとめぼれ 9.2%
3位:ヒノヒカリ 8.6%
4位:あきたこまち6.8%
この4品目だけで日本の全作付面積の60%を占めますので
日本のお米はほとんどコシヒカリ系の遺伝を引いていると言っても過言ではありません。
1956年に福井県で農林22号と農林1号の掛け合わせにより生まれ
品種命名されたのが【コシヒカリ】です。
1954年に東北農業試験所で同じく農林22号と農林1号の掛け合わせにより生まれたのが
ササニシキの母親となる【ハツニシキ】です。
なんと同じ親なのですが
育種の選抜目的が異なっていたために全く異なった特性の【コシヒカリ】と【ハツニシキ】が生まれました。
1963年に父親【ササシグレ】と母親【ハツニシキ】の交配により
誕生したのが【ササニシキ】です。
【コシヒカリ】と【ササニシキ】は、近い関係ですが全く異なる食味の特性を持っています。
コシヒカリ系のお米となるとコシヒカリの遺伝を持った「ひとめぼれ」や「ヒノヒカリ」等があります。
しかし、
ササニシキ系のお米ということでサニシキの遺伝を持ったお米を調べると
ササニシキBL**号という名称でしかありません。
「ササニシキ系のお米が欲しいです」と言われることも多くありますが
ササニシキ系のお米とは
コシヒカリ系のお米の対となるお米として使われている事が多いです。
食味に関していうと
コシヒカリ系のお米は
粘りと甘みを追求し、モチモチ感のあるお米を追求したお米です。
ササニシキ系のお米は
あっさりと淡泊な味で飽きのこない味です。
甘過ぎず、粘りが少ないのでおかずを活かすお米だと言えます。
熊本県南阿蘇で農薬も肥料も使用せずに
自然栽培でササニシキを育てている大森博さんがいらっしゃいます。
自然栽培でササニシキを育てるとお米はさらにあっさりしてきます。
さらに、
自家採種(自分で収穫後に翌年の作付の為に種取りをすること)もしておりますので
体にスッと入るような食べやすいお米となっています。
全国でのササニシキは年々と作付面積は減ってきておりますが
私たちは、体になじむようなあっさりとしたお米をお届けしたいと思っています。
ササニシキをはじめ、あっさりした伝統的な自然栽培米をお届けしていきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願い致します。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 12:14 / なぜササニシキ・旭など伝統のお米コメント&トラックバック(0)