美味しいお米作りには
1.土壌 2.環境 3.種籾 4.水 等が影響するのですが
世界農業遺産である国東半島の土壌は、少し特徴があります。
元々この地域の土壌は、
雨水が浸透しやすい火山性の土壌なのです。
水田に適した土壌は
一般に水持ち、水はけがよく、微生物や生物が棲みやすい通気性の良い土と言われています。
水はけが良すぎる砂土も水がいつまでも溜まってしまう粘土質の土壌も向いていません。
一般に水田に向いている土壌は
「褐色低地土」、「灰色低地土」と言われていますが
大分県国東半島は「灰色低地土」の割合が多いようです。
「灰色低地土」は、灰色または灰褐色の土層からなり、
水田地に利用されることが多いです。
大分県国東半島の特徴としては、
雨水が浸透しやすい火山性土壌と雨の少ない瀬戸内海式気候による
「足りない水」との闘いの歴史の中、生まれた「ため池文化」です。
ため池の周辺には、
乾燥した土壌でも育つ広葉樹が植えれ、主にクヌギが植えられました。
雨水が浸透しやすい火山性土壌は、水田農業にとっては障害となるのですが、
クヌギ林の落ち葉やシイタケ栽培の使用済み原木は、
腐植化し膨軟な保水マットをを形成しつつ肥沃な土となり、
ミネラルと栄養分豊富な水を涵養してきました。
【世界農業遺産】大分県国東半島の特徴としては、
伝統的に根付いてきた「ため池文化」により
ため池から流れ込むミネラル豊富な水で水田の土壌を形成していったのです。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 10:31 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)