自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店

ササニシキとヒノヒカリの違い|自然栽培・無農薬のお米

更新日:2021年2月18日 公開日:2016年7月1日

自然栽培米農家の村田 光貴さんは
大分県国東(くにさき)半島で
農薬も肥料も使用せずに自然栽培でササニシキとヒノヒカリを育てています。

この九州においては
ササニシキは、ほとんど栽培されていませんが
ヒノヒカリは、最も主要な品種となっています。

ササニシキとヒノヒカリは
一体どのような違いがあるのでしょうか?

ササニシキとヒノヒカリの違いを見てみましょう。

誕生と親

ササニシキの誕生は、
1963年(昭和38年)に宮城県古川農業試験所で
母がハツニシキ、父がササシグレの子として生まれました。
ササニシキ系統図
一方、ヒノヒカリは
1989年(平成元年)に宮崎県農業試験所で
母が黄金晴、父がコシヒカリの子として生まれた
比較的若い品種です。
ヒノヒカリ系統図

 ササニシキ、ヒノヒカリの栽培地、栽培面積

ササニシキが宮城県の農業試験所、
ヒノヒカリが宮崎県の農業試験所で生まれたのを見て分かる様に
主要な栽培地は、
ササニシキが東北地方で栽培され
ヒノヒカリは九州地方で栽培されています。

ササニシキは、
主に宮城県で栽培され、
その他にも山形県、秋田県、岩手県、福島県でも一部栽培されています。

1985年(昭和60年)には、作付面積は全国2位となり(1位はコシヒカリ)、
1993年(平成5年)の大冷害を受けるまでは、ずっと2位を維持していました。

全盛期には、全国で20万ヘクタール栽培されていたササニシキも
2005年には、1万ヘクタールとなり、
近年では、3000ヘクタール程度の栽培となっているようです。

ヒノヒカリは、
多くの県で奨励品種となっており
九州を中心に中国・四国・近畿地方の西日本で栽培されています。

コシヒカリは、全国区で栽培される品種ですが
ヒノヒカリは、西日本で最も栽培されており、
日本全体では、3番目に多く作付されている有名品種です。
(1位:コシヒカリ、2位:ひとめぼれ)
平成27年の水稲全国作付面積が約150万ヘクタールであり、
その9%がヒノヒカリですので、約13.5万ヘクタール栽培されています。

平成27年米品種作付順位
出典:米穀機構 米ネット http://www.komenet.jp/jishuchousa/144.html

 ササニシキとヒノヒカリの食味の違い

1979年から作付面積全国1位を維持しているコシヒカリが
日本のお米の代表品種となり
甘味や粘りを追求したお米が重宝されるようになりました。

ササニシキとコシヒカリは、
実は、遺伝的には近く、
「農林22号」と「農林1号」との交配から生まれたお米が
コシヒカリとハツニシキであり、
ササニシキは、ハツニシキの倒伏性を少し改善するためにササシグレと交配してできた品種です。

そのため、コシヒカリとササニシキは、兄弟親戚品種なのです。

ヒノヒカリは、
九州に適した品種を作るため
母が黄金晴、父がコシヒカリとして生まれたので
コシヒカリの特徴である甘味と粘りを持った品種となります。

ササニシキとヒノヒカリは、
そう遠くはない関係のように見えますが、
食味は全く異なります。

極端に違いを一言で言うと
ササニシキは、さらっと
ヒノヒカリは、もちっとです。

ササニシキは、
さらっと淡泊であり、胃に負担が来ないお米です。
ヒノヒカリは、
モチモチ感があり、甘味があるお米です。

私どもがお届けしているお米は
農薬も肥料も一切使用していない自然栽培米ですが
ヒノヒカリも自然栽培で自家採種を続けていくと
徐々にあっさりと淡泊になってきます。

大分県国東(くにさき)半島の村田 光貴さんが育てる
自然栽培米ヒノヒカリもさらっとしてきています。

私達、自然栽培に関わる人間としては
自然状態に近く育てれば、さらっと淡泊になることから
それが本来のお米の姿ではないかと思っています。

 

 


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Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 11:13 / 自然栽培農産物の知識コメント&トラックバック(0)

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