自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店

ササニシキとコシヒカリの違い|自然栽培米ササニシキ

更新日:2023年6月25日 公開日:2015年12月27日

自然栽培米のご飯

こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。

皆様は普段、普通にご飯を食べる機会があると思いますが、お米にも個性があります。

一体どれくらいのお米の品種が存在すると思いますか?

有名どころでは、
コシヒカリ、ヒノヒカリ、あきたこまち、ササニシキ等がありますよね。

その数、なんと私たちの主食用にあたるうるち米で824種類(令和元年産時点での銘柄数)と言われています。

今回は、現代の主流品種である「コシヒカリ」と栽培面積が減少した「ササニシキ」に焦点を当ててその違いなどもお伝えいたします。

現代の主流品種は「コシヒカリ」?

令和3年度産のうるち米の上位10品種の作付割合は下記表の通りとなります。

令和3年度うるち米作付割合

出典:令和3年度産水稲の品種別作付動向について(公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構)

1位:コシヒカリ 33.4% (1956年品種登録)
2位:ひとめぼれ 8.7% (1991品種登録:コシヒカリ×初星)
3位:ヒノヒカリ 8.4% (1990年品種登録:コシヒカリ×黄金晴)
4位:あきたこまち 6.8% (1984年品種登録:コシヒカリ×奥羽292号)

1~4位で何と60%近くの作付面積を占めています。

そして、掛け合わせをよく見るとコシヒカリの遺伝子が入ったお米が主流となっています。

5位のななつぼしも北海道の奨励品種ですが、コシヒカリの遺伝が祖先に含まれています。

ほとんどの品種にコシヒカリの遺伝が含まれているのですね。

1970年代後半よりコシヒカリは、日本で作付面積1位となりましたが、それ以来、不動の1位を保ち続けている品種なのです。

ササニシキとコシヒカリの違いとは?

自然栽培米ササニシキの稲

日本のお米の代表格であるコシヒカリと
現在では、作付面積が20番以降になっているササニシキの違いは何でしょう?

食味では、
コシヒカリは、甘味、粘りを追求した品種で美味しいお米の基準となっています。

一方、ササニシキは、あっさり系のお米です。
食べやすく、軽い、そのようなイメージを抱くお米です。

お米の粘りに影響するアミロース含量では、
コシヒカリがアミロース含量15%ほどに対し
ササニシキはアミロース含量20%ほどといわれています。
(アミロース含量が高ければあっさりとした食感)

全く異なった食味を持つコシヒカリとササニシキですが系譜図を見ると実はすごく近いのです。

ササニシキ系統

コシヒカリは、農林1号と農林22号から生まれた品種ですが、農林1号と農林22号の交配から直接生まれたのは「コシヒカリ」と「ハツニシキ」と2品種あるのです。

ササニシキは、ハツニシキの倒伏性を改善するためにササシグレと交配された品種です。

ササニシキとコシヒカリは系譜図上では近いのですが、おもしろいことに全く異なった食味を持つお米となったのです。

自然栽培に関わる者がササニシキに注目する理由

自然栽培米ササニシキ農家大森さんと井田

私ども自然栽培米作りに関わる者の一部は、コシヒカリの遺伝子が含まれていない、あっさり系のお米であるササニシキやミナミニシキ、旭などに注目しています。

コシヒカリにおいても無農薬・無肥料の自然栽培かつ自家採種を続けると徐々に甘味と粘りを失い、あっさりとしてきます。

自然に近づけて育てるとあっさりしてくる傾向にあるように感じます。

つまり、それが昔ながらのお米の姿ではないかと思っています。

当店の自然栽培米ササニシキの数量は限られておりますが、あっさりとしたササニシキを始めミナミニシキや旭、農林22号などのお米の個性も楽しんで頂ければと思います。

体にスッと入ってくるあっさりしたお米もぜひお楽しみ頂けたらと思います。

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Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 11:43 / 食味を知る!伝統のお米コメント&トラックバック(0)

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