こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
皆様はどのような食味のお米が好きですか?
昔とは異なり、
近年には甘味と粘りがあるお米が美味しいという
基準が作られているのではないでしょうか?
よく「このお米はモチモチとして美味しいね」など聞くことがあると思います。
このモチモチした食感のお米が美味しいという基準は本当なのでしょうか?
昔の日本には、「ハレの日」と「ケの日」というのがありました。
「ケの日」が普段の日常に対して、
「ハレの日」は、祭日など年に数回の特別な日だったのです。
「ケの日」には、普段のお米や雑穀を食べて、
「ハレの日」の特別な日に、お餅を食していたのです。
現代のお米の品種は、コシヒカリ系の遺伝子が含まれるものが多く、粘りや甘味を追求したお米となっております。現代の人は普段からモチモチのお米を食べる方が多くなっているのです。
しかし、昔の日本人の食生活を見るとモチモチ感を毎日味わうのは、体に負担が来るはずなのです。
そして、何よりお米の原種を見てみると現在の世の中に普及している主要品種のお米のルーツは、明治時代に農家が在来種から選抜した東日本の「亀の尾」、西日本の「旭」に行き当たります。
どちらもあっさり系のお米です。
歴史的には、あっさり系のお米が本来の姿なのです。
あっさり系のお米とモチモチ系のお米
この違いを生む成分は、でんぷん質の違いです。
あっさり系のお米(ササニシキ等)は、アミロース含量が多く
モチモチ系のお米(コシヒカリ等)は、アミロース含量が少ない(アミロペクチンが多い)
さて、このアミロース含有量はいったいどれくらい含まれているのでしょうか?
アミロース含量
ササニシキ:約20%
コシヒカリ:約15%
ミルキークィーン:約10%
近年になり、甘味や粘りがあるお米が美味しいお米だと認識されました。
そのため、コシヒカリを始め、コシヒカリに化学薬品を使い、突然変異させて育種したミルキークィーンなど、とにかく甘味と粘りが追及されました。
しかし、一方で、体に負担のこない本来のお米を求める方もおられあっさり系のササニシキやミナミニシキが見直されてきました。
農薬や肥料を使用せず、かつ自家採種をしている自然栽培米は、さらにあっさりしているように感じます。
自然栽培を続ければお米があっさりしてくる。
つまり、
本来のあるべきお米とはあっさりしていると教えてくれているような気がします。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 22:34 / 食味を知る!伝統のお米コメント&トラックバック(0)