熊本県南阿蘇の自然栽培農家大森博(おおもり・ひろし)さんは南阿蘇に流れる清らかな水で自然栽培米イセヒカリを作られています。
イセヒカリは伊勢神宮の新田で生まれたお米です。
大森さんはなぜこの南阿蘇で育てにくいとされるイセヒカリの栽培を決意されたのでしょうか。
イセヒカリとはどんなお米なのかその特徴とともにご紹介します。
<目次>
イセヒカリは平成元年、伊勢神宮の新田でコシヒカリの突然変異によって生まれたお米です。
台風後に倒伏しなかった
たった2株の稲から育種して生まれました。
中生で稈が太いため、倒れにくくそのうえ病気にも強い特性をもったイセヒカリは
まるで“神様が植えた神秘のお米”として10年ほど門外不出でしたが、その後伊勢神宮から各地の神社に種籾が配られ全国に栽培が広がりました。
しかし、イセヒカリは
肥料を与えすぎると育たない性質もあります。
したがって、慣行農業には不向きなのです。
そして、コシヒカリから生まれた品種ですがコシヒカリとは食味が全く異なり硬質であっさりしています。
しっかり噛んで良く味わうお米です。
慣行農業には不向きとされるイセヒカリは無農薬・無肥料の自然栽培こそ向いている栽培だといえます。
この自然栽培でイセヒカリを作られているのが南阿蘇の自然栽培米農家大森博さんです。
南阿蘇は、全国でも有数の湧水地帯です。
大森さんの田んぼも南阿蘇村湧水群の一つを利用しており、そこは昔から神聖な場所としても祀られています。
まさに神様が宿る場所であり、そこで作られた大森さんのイセヒカリには神様の神秘的な力が込められていることでしょう。
大森さんは、自分自身で“本当に納得のいくものを作りたい”という想いと自然環境の分野に興味もあったことから農業への道を歩むことになりました。
そして、南阿蘇で農業を始めます。
大森さんは、綺麗な水が湧く南阿蘇は農業に適していると言います。
大森さんは、この南阿蘇で自然栽培をされている方と出会いその方の元で自然栽培を習うようになり今に至ります。
大森さんはこれからも“安心安全の本物のお米”を追求し“自分が納得のいく美味しいお米”を作り続けるため進化を続けます。
自然栽培は、非常に難しい栽培です。
何年もかけて不純物の混じらない土を作りきれいな水をひき、種を採り虫や草と共存します。
無農薬・無肥料で作物を育てるのにはこのように多くの手間がかかり収量は慣行栽培よりも少ないので自然栽培で生計を立てる人はほとんどいません。
しかし大森さんはこれを分かっていながら自然栽培の道を歩むことを決意しました。
並々ならぬ固い決意と信念が大森さんにはあるからに他なりません。
大森さんの自然栽培米は以下より購入いただけます。
Posted by 自然栽培米ササニシキ-在来種・伝統のお米産地直送専門店 at 11:20 / 伝統の自然栽培米作りの現場コメント&トラックバック(0)